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一度諦めた夢も、長く仕事してればまたチャンスがあるみたいな話。

こんにちは、スキャット後藤です。フリーランスの作曲家です。

先日、赤坂にあるアフレコのスタジオで、声優さんのボーカルレコーディングをしました。午前中からラジオドラマ20話分の収録、それ終わりで主役の声優さんだけが残って歌録り…という流れ。

2分半という短い尺の楽曲だったこともあるのですが、声優さんうますぎてパパっと録ったのは数テイク、ただただ素敵な歌声を聴く会になってました。今回、作詞のelycoさんも立ち会ってくれたのですが大満足でした。

レコーディングって、たくさんの初対面の偉い人に囲まれてディレクションすることがあるのですが、まさにその状況でした。クライアントであるプロデューサーとお会いするのは6年ぶり。新規営業した時に顔合わせて以来です。それ以外の音響監督、ラジオ局、出版社、ラジオドラマの原作者さん、声優プロダクションの方々ほか、仕事っぷりを後ろから見られてるの、授業参観の時の先生みたいな感じで、いつもイヤなんですよね。お手並み拝見しましょかみたいな笑



▷ 大学生の頃の夢が50代で叶う


はるか昔、アマチュア時代はボーカルものばかり作っていて、アイドルに楽曲提供するJ-POPに憧れてたけど、音楽で食べていくためにゲーム音楽を選び今に至ります。「インスト曲が好きってわけではないんだけどなぁ…興味ないんだけどなぁ…」と思いながら、ずっと続けてきました。そんな中、最近ボーカル曲を書く機会が少しずつ増えてきて嬉しいです。

3、4年前に森川美穂さんのアルバム曲の依頼を受けて音楽業界の仕事をはじめてやったのですが、すごく嬉しかったです。森川さんの楽曲は90年代に聞いてたし、なにより驚いたのが松井五郎さんが歌詞を書いてくれたこと。長くこの仕事やってきて良かったと思いました。翌年、五郎さんが書いた歌詞を元に作曲することにもなります。

先日のレコーディングのは、2月から某ラジオ局で流れる4分のラジオドラマ番組の主題歌です。エンディングで30秒だけ流れます。曲調はポップスというよりは劇伴の延長みたいな、お話の中の世界観によった音楽です。世界名作劇場で流れてそうな優しくて暖かな楽曲です。僕が憧れたオリコンや紅白とは違う存在のボーカル曲の仕事ではありますが、やっぱり人の歌声が好きなのでインスト曲を書き続けてるだけでは得られなかった喜びはあります。

つくった楽曲が毎週ラジオで流れて、それを聞いてくれる人が沢山いるのも嬉しいです。趣味で個人的につくった音楽は、そこまでいろんな人に聞いてもらえないですから。これからミックスして完パケて納品って感じですが、今年はこういうボーカル曲の仕事も増やしていけたらいいなーと思ってます。大学生の時の夢が50代で叶うとかすごいですよね。長く続けてきてよかったなーと思います。

▷コンペじゃない選択肢

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