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作曲する時、もっと自由に考えてみる。
こんにちは、スキャット後藤です。フリーランスの作曲家です。
ドラマ『何かおかしい2』オリジナルサウンドトラックがデジタルリリースされました。ホラーでオカルト、サスペンスなサウンドをお楽しみください!「オビナマワイドネオ」ジングル・BGMも収録してます!
ホラー系の音楽って僕にとってはすごく作りやすいです。オーケストラを使ったような劇伴を指定されるとオケ系まったくできない僕はかなり困ってしまってお手上げ状態になるのですが、自由演技だとサクサク曲が作れます。ホラー系だと音が濁ってても全く問題ないので自由に音詰め放題、重ね放題です。そして不規則なフレーズであればあるほどゾクゾクするし、音楽理論とかよくわかってない僕にとっては禁じ手であろう作曲方法が普通に楽しめるので作ってて楽しいです。「この音の積み方は間違ってる」とか言われずに済むので。
以前、『怪談新耳袋 殴り込み!』という心霊スポットにガチでいくという、長く続いた心霊ものシリーズの音楽を担当したのですが、ギャグホラー系の漫画家・押切蓮介くんに「後藤さんの曲、むちゃくちゃ怖いんですよ」って何度も言われていて、自分は怖い音楽つくるの得意なのかもと自信になりました。たぶん向いてるんだと思います。音楽の展開が読めなければ読めないほど怖い…みたいなの作ってて楽しいです。「普通はそうしない」という選択ができるのがホラー系の音楽をつくる魅力だったりします。
ということで、今日は「普通はそうしない」的なアプローチについていくつか紹介したいと思います。
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