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Q. アレンジがうまくなるために役立ったことはなんですか?
こんにちは、スキャット後藤です。フリーランスの作曲家です。
Q.
アレンジがうまくなるために役立ったことはなんですか?
まず結論を言うと、3音だけで曲を作る経験をしたことで、効果的なフレーズの重ね方を身につけました。メロディーとベース、あともう一音です。
どういうことか、解説していきますね。
僕のはじめての作曲仕事はゲームボーイのゲームソフトの音楽と効果音制作でした。ゲームボーイのサウンドといえばピコピコ、PSGと呼ばれる音です。ゲームボーイで使える音はPSG3音とドラムなどに使えるノイズ1音、つまり同時発音数4音でした。音色といえばPSGはパルス波、ソウ波、サイン波、ノイズはザーーって音だけで音程変えたり長さを変えてキックとかスネア、ハットなど使い分けてました。
音程楽器3音だけで作曲したことありますか?
メロディーで1音、ベースで1音使うと、あと1音しか使えないんです。和音をジャーンってやりたい時も、ドミソシの和音が出せないんですよ。ヤバくないですか?
僕はよく「スキャットさんの曲ってトラック数少ないですよね」って言われます。これはこのPSG3音アレンジの名残です。沢山音をいれなくても楽曲として成立できることがわかってしまったので、逆にトラック数の増やし方がわからなくなってしまったんです。
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