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「作曲家になりたいんですけど、どうすればいいですか?」
こんにちは、スキャット後藤です。フリーランスの作曲家です。
「作曲家になりたいんですけど、どうすればいいですか?」
しょっちゅう聞かれる質問に対して改めて書こうと思います。2022年になってやる気出てる人もいると思うのでヒントにしてもらえればと思います。ここでいう作曲家は職業的な作曲家で、それで生計を立てる人ってことです。作曲家になる方法ですが、結論からいうと、以下の2つを意識しておくだけで大丈夫です。
①作曲依頼してくれる人に出会えばいい
②作ったものをお店においてお客さんに買ってもらえばいい
僕は28年間、音楽を作って生計立ててますが、音楽ビジネスのことはよくわかってません。なのでいつも物事をシンプルに考えるようにしてます。「音楽作ってくれませんか?」「その音楽買います。」って言う人がいれば作曲家としてやっていけるのはわかりますよね???①はオーダーを受けてクライアントの意向を汲み取って形にして納品するのが仕事。マイホームが欲しいと思った人が住宅メーカーにお願いして家を建ててもらうような感じ。②は、レストランや商店街のお惣菜屋さんを想像すればいいんじゃないでしょうか。作曲家の仕事って考えるとよくわからないので、僕は他の職業に置き換えて自分の仕事について考えることが多いです。
このこのシンプルな2つ(①②)を軸に、ひとつひとつ丁寧に具体的に深く掘り下げていけばいろんなことがわかってきます。自分が何をすれば①や②の状態になれるのかに気づけます。僕の思考法をダラダラ書こうと思います。
僕の仕事は①です。たいがい「○○という作品を作っていて、そこの音楽をお願いしたいのですが」と電話かメールかTwitterのDMかLINEで依頼が来ます。こんな感じで、一年に20件とか30件とか依頼してくれる人たちがいるから長年フリーでやってこれてます。一昨日も、某テレビ局のプロデューサーから「この作品、劇伴お願いできますか?」って依頼メールが企画書と共に届きました。当然、そのプロデューサーとも最初は面識なかったわけで、何かしらキッカケがあって知り合うことに。僕も最初、業界の知り合いは一人もいなかったのですが、少しずつ増えていって今があります。
それでは、①と②について細かく書いていきます。あまりいろんな人に読まれたくないので高めの記事にしておきます。気になる方は定期購読の300円で読んでみてください!(営業の話はライバル増えると困るでしょうし。笑)
▷作曲依頼してくれる人を見つける
作曲依頼してくる人ってどんな人か考えてみます。きっと何か作品を作ってる人です。もしくは作ろうとしてる人です。個人だったり会社だったり。クライアントっていうと難しそうなので、"依頼してくれる人=お金を出してくれる人"なのでお客さんってことにします。お金を出してまで作曲依頼をしてくれる人。いないならお客さんになってくれる人がどこにいるのか探す必要があります。
お客さんに新商品を売る場合、まず知ってもらうことが大事ですね。その商品があることを知らなければ、お客さんは買いようがないです。商品は自分自身であり、自分が作る音楽です。相手が自分の存在を知らなかったら依頼したくても依頼できません。じゃ、商品を宣伝しなきゃってなります。商品なら、新聞広告を出すのか、CMを打つのか、訪問販売をするのか、SNSを使うのかってなりますね。そのまま作曲家にあてはめてみます。新聞広告に「作曲します」って載せたらいろんな人が知ってくれるかもしれません。誰に届くんでしょうか?効果あるんでしょうか?やったことないから僕にはわかりません。テレビやwebで「作曲します!」ってCM流すのか。CMってどうやって作るんでしょ?お茶の間に作曲家のCMが流れたら面白そうです。訪問販売はどうでしょう?「この商品買ってもらえませんか?」って一軒一軒お客さんのところを訪問ってことは、作曲家でいうと制作会社や作家事務所などひとつひとつ営業していくってことですね。
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