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2020年、印象に残ってる仕事について。

こんにちは、スキャット後藤です。フリーランスの作曲家です。

今年最後の記事です。2020年の仕事について振り返ってみたいと思います。一応YouTubeでも話してるのですが記事でも書いておきます。記事ならではの裏話も書いておきます。

1月クール、「来世ではちゃんとします」というドラマの音楽を担当しました。この仕事ほんと幸せすぎました。とにかくドラマの内容が面白い!そして評判もよく良い気分で2020年がスタートしました。3月にコロナで外出自粛になりましたが、このドラマのおかげで前向きになれました。昨日の深夜、1話と2話が再放送されたのですが、これがほんと嬉しかったです。再放送されずに歴史から消えていく作品の方がほとんどですから。まぁ、最近はAmazon Primeとか配信があるおかげでむちゃくちゃレアなドラマも見てくださってるようなのですごくありがたいですが。
 
4月くらいまでめちゃくちゃ忙しかったです。1月クールはもう一本ドラマの音楽を担当してました。このnoteとテレ東の "note連動ドラマ企画"「100文字アイデアをドラマにした!」です。主役が変わる、毎週お話も変わる(最初の頃は毎週三本)ってことで、とんでもない数のドラマに音楽を用意しないといけなくて10人ちょっとの作曲家チームを作りました。作曲家チームはこのnoteを定期購読してくれてる、課金してまで購読してくれてる人たちからオーディションで選びました(有料記事の中で募集した)。それとは別に声を書けた人もいます。どういう音楽が必要か、どういう性格の人となら仕事できるか、結構慎重に選びました。なぜnote購読者から選んだかというと、僕の仕事のスタンスを知ってくれてたり、僕の仕事に普段から興味を持ってくれてるからって理由です。今ならnoteのサークルメンバーから選ぶと思います。密にやりとりしてるので性格もよく知ってる人たちが多いので。Twitterを通じて募集してたら、ただ単に音楽の仕事が欲しい人からの応募が多かったと思うので、この判断は間違ってなかったと思います。そのタイミングで僕の講座を受けてくれてた人にも声かけました。

このドラマは僕にとってハードルの高い挑戦でした。まず何が難しかったかというと、劇伴経験の仕事がやりたいけど経験がない人を中心に選んだのです。バリバリ劇伴できる方も応募してくれたのですが、申し訳ないですがそういう方は選びませんでした。なぜかというと、僕の助けがなくても、たぶんこの先ドラマや映画の仕事をバリバリやっていけるからです。すでに実績がある人は、その実績から新規クライアントを見つけることが出来ます。仕事の実績がない人が営業で仕事取れる率が一気に下がります。当然ですよね。才能があるのに仕事に出来ないのはもったいない!と思い初心者を選びました。もちろん楽曲制作の能力はある程度ある方ばかりです。そして、その「教えながら」という部分で僕が大変になったのです。笑

数日置きにおくられてくる台本を読んで、必要な音楽を書き出し、みんなに伝えリファレンスをそれぞれ用意してもらったり、あがってきた曲にダメ出ししまくって伝えたり、とにかく「教える」って作業が大変でした。でも、この部分を怠ってはいけないと思い、細かく徹底して教えることをしました。あと誰よりも僕が頑張ったつもりです。そうでないと誰もついてきてくれないと思ったので。ほんと頑張りました。

まぁ、そんな仕事だったのですが、このドラマで印象深い出来事が2点ありました。ひとつは元欅坂46の今泉佑唯さんと再会したこと。数少ない芸能人の知り合いです。もうひとつは、、、想定外の騒動というかトラブルで仕事がなくなった事...どういうことかというと。

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