ピアノ教室・音楽教室の先生って本当のところどのくらい稼げるか本気で計算してみた
今回は実際に音楽教室の先生はどの程度稼げるのか?
実際の数字から計算して、ヤマハ音楽教室の先生と自宅教室の先生の、平均収入と、最大限いくらまで稼げるかを計算してみました。
以前、twitterでも公開しましたが、協会の試算では音楽教室の先生は全国に約3万人いると推測しています。
そのうち、ヤマハの先生が13,000人、カワイで5,000人。
無所属の先生が12,000人という内訳になっています。
さて、この数字から何が分かるかというと、音楽教室の先生の平均月収や、どこに所属している先生が一番稼げるのか?どれだけ稼げるのか?ということが見えてきます。
例えば、ヤマハの場合ですが、生徒数は約40万人となっています。
つまり、先生一人あたりの生徒数平均は約30人。
月謝平均7,500円と考えると、先生一人あたりの月謝収入は225,000円。
ただし、月謝収入は丸々、先生の手元に入ってくるわけではありません。
ヤマハと教室を運営する特約店、先生に分配されます。
先生の取り分平均を50%と考えると、112,500円がヤマハの先生の平均月収となります。
さて、これに対して、無所属。つまり自宅教室の先生はどうでしょう?
協会でインターネット上に公開されているありとあらゆる調査結果を集計し、無所属の先生の平均生徒数を試算したところ約25人という結果が出ています。
また、ヤマハよりも平均月謝は低いため、7,000円で計算すると無所属の先生の平均月謝収入は175,000円という試算になっています。
つまり、大手の音楽教室に所属したほうが生徒数は多くても、平均月収は自宅教室の先生のほうが多いことが分かります。
ヤマハの場合、グループレッスンがあるので、グループレッスンを持てる先生だけに限ると、もっと、平均月収は高くなりますが、今日はざっくりと総合的な平均で計算しています。
さて、では、最高でどのくらい稼げるかという計算をしたいと思います。
今回は個人レッスンだけという想定で計算します。
1レッスン30分として、15時~21時をレッスン時間とすると、最高で1日14人の生徒を入れることができます。
仮に週6日、レッスンするとして、あり得ないですが、全部の曜日に14人埋まっていると仮定すると、
生徒数は84人となります。
ヤマハの場合ですと、
7500円×84人×0.5=315,000円
自宅教室ですと、
7,000円×84人=588,000円
ただ、ヤマハの場合ですと、所属する教室によって生徒が集まりやすい、集まりにくいがあるので、全ての稼働曜日で最大限まで生徒を埋めることはほぼ不可能です。
しかし、自宅教室の場合は、教室の立地条件や生徒募集さえ地域と噛み合えば、最大限近くまで生徒数を埋めることは不可能ではありません。
そう考えると、ヤマハではどんなに稼げても20万円前後。
自宅教室だと2倍の月収40万円を超える事もできるという計算になります。
音楽教室マネージャー時代、「ピアノの先生は一人ではやっていけない」「稼げない」
そんな話を先生からよくされていましたが、この数字から考えると、決してそんなことはないと断言できます。
ただ、何もしなければ、生徒は集まらないだけで、正しい行動をした先生にだけ生徒が集まる。
数字がすべてを物語っています。