某著名な先生が語った「ピアノ教室の先生が失った『常識』とは?」
先生のお名前はお話の内容も内容なので申し上げることはできませんが、全国各地で講座を開いている、ある著名な先生の講座後のお話です。
まだ当時、20代半ばの頃、講座が終わってから先生に「今日はありがとうございました」と緊張気味に控室でご挨拶したところ、いきなり「ピアノの先生方って、本当に常識ないでしょう?」といきなり言われました。
え?いきなり何の話??と思ったんですが、どうも、講座終了後、テキスト販売をした際にお金を持たず、楽器店へのツケで買っていく先生方があまりに多く、「他の業界だと考えられないことですよねー」と言われました。
その後、お昼を一緒にさせていただいたのですが、
「ピアノの先生方はお金に無頓着すぎるのよ。月謝を払ってもらえなくても退会にしなかったり、生徒が何人いたら生活として成り立つか、成り立つためにはどうしたらいいかを考えて計算できなかったり、自分のお金の管理もできず、こういう講座があるのにお金を持たずに来たり常識のある人だったら、こんなことできませんよね?」
そんな話をされ、当時、まだ業界といえば音楽教室業界しか知らない世間知らずだった自分は、このような状況が常識のように言われてたんですが、この先生のお話を聞いて、目を覚まされた記憶があります。
「常識がある人っていうのは、お金について、きちんと考えられる人。ケチとかじゃなくて、お金の大切さがわかっている人。私だって、自分のお金は自分で管理しているし、互助会みたいなわけのわからないものじゃなく、自分で資産運用もしてます。生徒は何人いれば10年後、20年後も生活できるか。そのために今、何をしたらいいか?だけど、そこまでお金のことを考えている先生ってどれだけいます?お金のことをしっかり考えない人に、お金は入ってきません。生徒も集まりません。そういうことも、教えてあげないと、これからの時代、ピアノ教室は常識のない先生で溢れてどんなに良いレッスンをしても、社会から認められないと思うんですよ。」
ふと、このお話を鮮明に今になって思い出しました。
なぜ、思い出したかといいますと、当協会の一般会員にお申込みいただいた方の中で、お申込だけしてお金を支払っていない方が実に多いのです。
クレジットカード決済お申込みや、会費の振込をしないでそのまま放置されている方、実に申込者数の30%以上になります。
(決済をしていないので、一般会員登録はされません。)
色々な業界に携わって、ネットでの決済の仕事もたくさんしてきましたが、決済をしない方がこれだけの割合いるという経験は初めてです。
例えるなら、ネットショップで商品を注文して決済をしない。
もっと言うと、コンビニで商品をレジに持っていき、お金を支払わない。
あのとき、先生が言ったとおり、お金に対して常識を持たない先生が増えているのかもしれません。
もちろん、今、ニュースレターを受け取っている皆様は、決済は完了されていますし、本当に心から感謝しております。
ただ、音楽教室業界には、お金に非常識な人々が、かなりの数いるというお話でした。