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直鎖アルカンはどこまで「直」鎖でいられるか
※本稿はミニコラムです。
要約直鎖アルカンが本当に「直」鎖なのはヘプタデカンまでらしいですよ。
本文 タイトルをみて「お前は何を言っているんだ?」と思った方がおられるかもしれませんが、実際直鎖アルカンがどこまでまっすぐなのかって考えたことありますか?つまり、十分に低い低温で熱平衡状態にある真空中に浮遊させたときに、完全に伸び切ったまっすぐな主鎖を維持できる直鎖アルカンの炭素数はいくつまでか、と
書籍レビュー「有機化学 改訂2版 (奥山有機化学)」
レビュー対象書籍基本情報[書籍名]
有機化学 改訂2版
[著者]
奥山 格, 石井 昭彦, 箕浦 真生
[初版発行年]
平成28年
[発行所]
丸善出版
[形状・文量]
B5判 大型本 ・ページ数 423p
[定価]
5,000円+税
書籍内容情報とレビュー『注意』
以降には実際に読んで感じた私(レビュー者)個人の感想に基づくものが含まれています。
[書籍ジャンル]
大学有機化学教
サリチル酸の合成にナトリウムフェノキシドを用いるのはなぜか。~イオン半径と位置選択性~
本稿の要約 ナトリウムフェノキシドと二酸化炭素を用いたKolbe-Schmitt反応によるサリチル酸の合成がオルト位選択的に進行するのは、ナトリウムイオンのイオン半径が丁度いい大きさだからである。この反応の進行はアルカリ金属イオンによる二酸化炭素分子の活性化がキーであるが、ナトリウムよりも下の周期のアルカリ金属フェノキシドではイオン半径の増加によりパラ位でのPh-CO2反応も活性化することができる
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