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「男性が書いたクリステヴァ論は信じないほうがよい」と男性がクリステヴァ論の末尾に書いた
松岡正剛さんが以下のページでクリステヴァの「恐怖の権力」について見事にまとめているのを読んで、私としては「なるほどそういうことだったのか!」と一気にクリステヴァ理解が深まった。
https://1000ya.isis.ne.jp/1028.html
ところがその松岡正剛さん、このページの最後に、「男性の書いたクリステヴァ論は、ぼくのものを含めて信用するな」と備考を入れている。なんという複雑な論理構造w。そして誠実さ。でも、こんなことが末尾に書かれているところがまさに、《ジェノテクスト・フェノテクスト》の実践を僕らに要求しているわけ、ともとれる。二重三重に深いハナシだ。
ちなみに、その松岡正剛さんが「信用してよいクリステヴァ論」とオススメしているのが西川直子さんの以下の一冊。僕も学生時代にこの本からクリステヴァに入門した。少し古い本だけど、いまだに日本語でクリステヴァ入門ならばこれ、というところなのかな。