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思い出話、『紫陽花』のあとがきとか。

 日記のようなものを書いていくと言っていたのに、突然ショートストーリーが公開されて驚いた人もいたかもしれません。何を隠そう、私は過去に創作小説の同人活動をしていました。ちなみに見出しの写真は2011年のものです。多分コミティアの時だと思います。(コミティアは漫画やイラスト作品が多くて小説は厳しかったと言うのが良い思い出。)

 うちのサークルは始まりから異色づくめで、キングジムファイルにA4コピー用紙いっぱいに印刷したオリジナル小説集をCD-ROM1枚に纏めて頒布するというものがデビューでした。ブースに来られた方の中には「え?この文量がこのCD-ROMに入ってるんですか?」と言っていたのをよく覚えてます。
 今思えば、当時PCでテキストを読む習慣があった人なんてどれくらいいたのだろうっていう話です。もちろん、これは苦肉の策だったわけで、そりゃいくらでも使える資金があれば、本にしただろうし、今のような電子書籍化のテクノロジーが一般化されていれば、Web上で公開した作品をネット販売、イベント即売会では書籍販売という形ができたのだと思います。
 実際、技術の進歩と共に、そのような試みをしていました。まだ世の中的に電子書籍で小説を読む人が、まだまだ少なかった時代だったなと思います。

 昨日公開した『紫陽花』ですが、これは特に書き溜めていたものを拾い上げたのではなく、本当に久々に、オリジナル小説を書き上げたのです。
 昔3つのお題からショートショートを書き上げるという、落語の三題噺になぞらえた特訓のようなものを、サークルメンバーとやっていて、その時に「紫陽花」をお題とした作品を描いたな、ということをふと思い出したのです。ただ、残念ながらその時書いたテキストデータは見事に消失してました.......。
 最近私が感じたことや考えたことを交えつつ、過去に自分が書いた作品(見出し写真にも少し写っている、Colorsという作品です)をオマージュしながら書いたのが『紫陽花』です。如何だったでしょう。根幹を成すストーリーを主軸に、いくつものサイドストーリーを散りばめ、やがて結末に向かって収束していくような展開が好きなので、昔はそんな小説ばかりを書いてました。
 影響を受けた作家は、上遠野浩平先生、伊坂幸太郎先生です。
 知ってる人は「ああ、でしょうね......」って思うことでしょう。

 これまでの経験上、ネットに公開した小説作品に評価を頂けるという経験をしたことがなかったので、3つもスキを付けていただいて歓喜していたところです。小説を書くというは、年齢と共に内容や表現が変わっていき、楽しみが永続しやすい稀有な趣味だと思っているので、今後も不定期に書いていけたらいいなと思っています。(さすがに昔のような2万文字を超えるような長編は厳しいかもしれないですね......)

 もし私が書いた過去作品が気になったという物好きな方がいたらこちらまで。書籍化していない作品だけですが掲載されています。



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