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オリジナル小説とあとがき

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noteで執筆したオリジナル小説(ショートストーリー)と、それぞれのあとがきをまとめました。
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2020年6月の記事一覧

紫陽花

———これは5人の男との出会いを通じて生き方を学んだ女の物語である。  私は普段、鏡を見ない。自己というものを自覚したことがない。いつも他人の顔色を伺って生きてきたように思う。とにかく仲間外れにだけはならないよう、自分を殺し、他人に好かれるようにして生きてきた。  心と身体の成長と合わせて、関係を持つ男性も何人か出来たが、そのうちとても印象深い5人の男との出会いに纏わる話をしたいと思う。  言い忘れていたが、私には他の人にはない少し変わった特技というか特性がある。それは、

思い出話、『紫陽花』のあとがきとか。

 日記のようなものを書いていくと言っていたのに、突然ショートストーリーが公開されて驚いた人もいたかもしれません。何を隠そう、私は過去に創作小説の同人活動をしていました。ちなみに見出しの写真は2011年のものです。多分コミティアの時だと思います。(コミティアは漫画やイラスト作品が多くて小説は厳しかったと言うのが良い思い出。)  うちのサークルは始まりから異色づくめで、キングジムファイルにA4コピー用紙いっぱいに印刷したオリジナル小説集をCD-ROM1枚に纏めて頒布するというも