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動画の記録フォーマットについて

こんにちは
代表の大久保です。
今日は、動画の企画~納品の際に必要な記録フォーマットの知識について大きく4つに分けて解説したいと思います。
抜けがありましたら、追記しますので質問やご指摘いただけましたら幸いです。


記録フォーマットとカメラの選択

各社、「高画質&4K or 8K」とわかりやすいワードで商品説明をされていますが、どのような企画か?被写体か?編集時にどのような画の質が必要か?納品後どのような用途で使用されるか?によって、カメラ選択で気をつけなければいけないことは詳細に様々あります。
高価なカメラであればあるほど撮影時の選択肢は豊富で様々な用途&ワークフローに対応可能な傾向にありますが、昨今は動画に特化した一眼カメラが出てきたりと、一部をハイエンド仕様にした廉価なカメラが出てきています。
各現場、限られた予算の中で最適なカメラを選ぶ為に記録フォーマットは非常に大事で欠かせない要素になることから「記録フォーマットの知識」が、特にカメラマン&エディター等の機材選定者にとって必須になります。

記録フォーマットの構成を見分ける4つの項目

大きく4つの項目に分かれます。

Intra圧縮 / Long gop圧縮
映像の圧縮を1フレーム毎に行っているのがIntra圧縮で、Long GOP圧縮は複数フレームにまたがって圧縮を行います。
編集時のレスポンスや自由度はIntra圧縮が優れていますが、圧縮効率はLong GOPの方が優れています。

クロマ・サブ・サンプリング
色情報の記録割合です。
この割合が均等であるほど色再現性に優れています。
4:4:4、4:2:2、4:2:0と記載されます。

ビット深度
輝度情報の階調を表し、RGBの各一色で、8bitの場合256諧調、10bitの場合は1024段階の諧調性を持ちます。
計算例 R:256 G:256 B:256 = 約1,678万色(16,777,216色)
数字が大きいほど明部から暗部まで、なめらかな表現が可能です。

ビットレート
単位時間当たりのデータサイズです。
同じフォーマットであればビットレートが高いほど高画質と考えられます。
通常はMbps(= Mega bit per second)という1秒あたりのデータサイズで表されます。

簡易的に4つの項目について説明しましたが、
上記の知識が有れば、カメラの選定だけでなく、企画~納品までの質の向上、エラーの防止になるので、基礎知識として覚えていただければ幸いです。

次回の解説予定

次回はIntra圧縮 / Long gop圧縮について必要最小限に可能な限りわかりやすく解説します。

よろしくお願いいたします。

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