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Effectuate for Design 世界初トライアルの開催報告

Thomas Both氏(スタンフォード大学d.schoolファカルティー)と飯野 将人・山形 啓二郎(Scale Out社共同代表)の3名が共同開発したEffectuate for Design(エフェクチュエーション×デザイン思考のアイデア発想)の世界初プロトタイピングを行いました。

2022年12月 日比谷国際ビル コンファレンス スクエアにて三日間のワークショップを開催

10社30名が集まりリアルな場での他流試合は大盛りあがり。改めて対面で顔を合わせながらやることのパワーを感じました。

参加者からは「自社内のアイデア出しに活用してみたい!」など相談をいただいたり、以下のコメントに見られる嬉しい反応が得られたが、実験も兼ねている中で「何を狙って、どうだったのか?」という振り返りをnoteでちょこちょこ書いていければと思っています。

参加された会社やThomasと共に取材を受けた記事も年明け以降に出る予定ですので、定期的にEffectuate for Design特設サイトやこのnoteで情報発信していく予定です。

《参加者のコメント》※一部抜粋

  • AspirationやBird in handを掛け合わせることで自分のパッションがこもったビジネスアイデアに昇華できた。

  • Affordable Lossを踏まえた現実世界でのプロトタイピングを検討する議論が一番盛り上がり、ワークショップが終わっても続けたいと思った。

  • Aspirationを持つメンバーの熱量が高かったこともありアイデアの解像度が上げやすく、自分も一緒に実現したいと思った。

  • 自分の願望が入った形でアイデアの創出を行ったので気持ちが入り込んでこのままアイデアを実現したいと感じた。

  • 会社起点だけでなく、個人起点のアプローチが大事であると実感できた。

  • 技術もニーズもマッチするし、コントロールに徹した結果プロトタイプの制作も容易にできそうだと感じるのでサービスインを目指していきたい。 

等々・・・

Thomas Both(スタンフォード大学 d.school ファカルティー)
飯野 将人(株式会社スケールアウト 共同代表)
山形 啓二郎(株式会社スケールアウト 共同代表)
会場の様子


今回エフェクチュエーションとデザイン思考を融合しようと思った意図は何だったのか?

スタンフォード大学d.schoolのファカルティーであるThomasと本取り組みを共同設計するに至った背景や問題意識については年明け以降に出る対談記事で語っているのでそこで再訪したいと思いますが、本プログラムで何をアウトプットとして期待していたかだけ平たく言えば「動機と質を兼ね備えたアイデアを出す」ということでした。

アカデミックな整理はさておき、Scale Outとしては動機や多産多死の母集団づくりに重きをおいて、これまでエフェクチュエーション・ワークショップを独自開発して展開してきました。

一方で、瞬間的に動機が高まってもその後に何かアクションを起こさなければやがて火は消えてしまいます。

動機を高めながら「実現したい!」と思えるアイデアが出て事業立ち上げに向け漕ぎ出すところまで持っていけないかと考えた時、従来のアプローチだけでは難しく、多少の強引さを感じつつもデザイン思考のクリエイティブなアイデアを創出するアプローチをうまく取り入れ融合させられないかと考えました。こんなイメージをThomasとも共有しています。

図1

感覚的なところもありますが初プロトタイピングの結果は以下のような手応えです。

図2

やったことで見えた改善点も沢山ありますが、目指していた方向性や効果という点においては上記のフィードバックなどを見たり、プログラム後の参加者との会話を振り返っても成功と言えるように感じています。

Thomasも一度実施したことで解像度が上がってよりイメージが湧いたのか「次はいつどこでやる?海外でもやれないか?」と熱く迫ってきてくれて、三日間が終わったその晩も互いにヘトヘトでしたが次のステップに向けた話は尽きませんでした。

そんな手応えなので、今回のトライアルから互いのラーニングを持ち寄れば右上に持っていくこともそう遠くないと感じており年明け以降になりますが改善と次なる実施が今から楽しみです。

とりあえずは開催報告だけで終わりますが、次からはプログラムを設計していくにあたり、「エフェクチュエーションとデザイン思考でどう繋がるのか?繋がらないのか?」「繋げてみて見えた面白い発見」など、我々とThomasの間で議論してきたことを断片的にいくつかご紹介していきたいと思います。

つづく。

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