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欧州出張記@SOC(その5:Slushサイドイベント)

2022年11月17日
(その3:Slushとは日付が前後していますが、構成の都合でその4になっています)
この時期のヘルシンキでは、Slushに関連してたくさんのサイドイベントが開かれています。
僕たちはその中でもNinjaNight @ Slush '22、Beers & Burgers with Barcelona at Slushに参加しました。

NinjaNight @ Slush '22

NinjaNight @ Slush '22は、日本のディープテックファンドであるNordicNinjaが主催しているイベントです。
イベント前半のパネルには、なんとRisto Siilasmaa(2012 年に倒産寸前の NokiaにCEOとして就任し同社を復活させた)が登壇していました。

パネルの様子はNordicNinjaのサイトでレポートされています。

前半のパネルイベント(一番手前がRisto Siilasmaa)

イベント後半は交流会でした。
日本ファンドが主催したイベントのため、日本人が多めです。

後半の交流会
後半の交流会

Beers & Burgers with Barcelona at Slush

NinjaNight を途中で抜け出し、Beers & Burgers with Barcelona at Slushに参加しました。
Beers & Burgers with Barcelona at Slushは、Catalonia Trade & Investmentが主催したイベントです。
Catalonia Trade & Investmentは、州都バルセロナを含むカタルーニャ(スペインの自治コミュニティ)の多国籍企業の投資を支援するCatalonia政府機関だそうです。

ここにはAriに誘われてきており、彼の同僚も加わって濃密な話ができました。
特に盛り上がったのが、仕事ではなく「ヘビメタ」について。
Ariも飯野さんも山形さんもヘビメタが好きで、かつそこで合流した同僚はヘルシンキ大学で起業家支援やってる傍ら、ヘビメタのギタリストでバンドデビューまでしているというマルチタレントっぷり。

ヘルシンキ大学で起業家支援&ヘビメタのギタリストでもあるAndres Archila氏

この2つのイベントを梯子することで、僕たちのネットワークが広がり触媒の機能が強くなったことがとても大きな収穫でした。そして仕事ではない話(今回で言えばヘビメタ)をすることで、触媒機能がさらに強化されたのではないかなと思っています。
”その4:Slush”でも述べたことですが、相手の仕事以外の情報を知ることはものすごく重要で、この密度を濃くすることでネットワークは広まりやすくなっていくと感じます。そして、このようなネットワーク得るには団体ツアーでSlushやアールト大学を見学するだけでは難しいだろうな、と思うわけです。

また、このようなサイドイベントを実現する前提としては胸襟を開いて個人として語り合うことが必要条件であり、それが「トラスト」の基盤となるのだと思います。
考えてみれば、起業家にとってプライベートを手札として活用するの当たり前過ぎることであり、イノベーションを推進しようとするのであれば公私を過敏に区別しようとすることはナンセンスなわけです。
このSlushでのネットワークのように、国籍に関係なくプライベートな情報も相手と共有するレベルで親密になることが「トラスト」を構築するための初めの一歩だと思いました。


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