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もくじ
今月のハイライト
勢いというか、溢れ出るもの、こぼれ出るものをそのままの形で留めておくことは自分にとって重要で、結果として潜在意識に触れながらできることが自分の納得度につながり、密度にもなりうるという感覚がある。
というようなことがわりと今月のハイライトで、短編のシナリオがなんとか書けてよかったな〜というところである。
月に1回は日記でも書こうかしらと思っていて、なにかしらのルールというかハードルを下げる工夫が自分なりにほしいなと思っていて、とりあえず何も考えずにできるだけ反射的に、不随意的に頭に昇ったものを書く、リニアではなく、漂うように?書こうということでやってみよう。というものである。ダーッと書いて、あとからそれにツッコミで入れるのでもいいかもしれない。
今年は日記というか、日々のことをちゃんと積み重ねましょうかね。
といったことを年始に友だちと話をしていて、自分が毎日持ち歩いているノートに色々書き溜めるようになった。
日記をちゃんと書こうと思った理由の一つは、自分が物語を作るようになった(書かざるを得なくなった)からで、通っている映画学校の課題で短編のシナリオなりプロットなりが全く書けずに軽く絶望したり、元気をなくしたりしたからである。日常的にとにかく準備というか、積み重ねがあることが大事だなという直観。
休日を丸一日を使ってもA4一枚も書けないみたいな自体が普通にあり、そもそもどう触ったらいいかがわからない状況もあって、割りと苦しかったのかもしれない。
この物語の書き方わからんぞ的な病は昨年の2023年の9月くらいから続いていたのだが、2024年の1月の末くらいに光明が見え、最近は元気になったのだ。(これは冒頭の話なのだが、ちゃんと説明しようとすると労力がいるので、気が向いたらどこかで書きたい、かもしれない。)
元気というか、小さい自信をつけたような感じかもしれない。
2月-4月くらいに短編を一本撮り、その間に20-30分くらいの尺の話も考えたい。なと最近は思っている。
「木とか風の話、とても近いようで果てしなく遠い失望を伴った清々しさ」とLINEのメモに書いてある。へー、そうなんだ。
今日の時点では、ちょっとコメディっぽいものもやりたい。
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今月読んだものや見たもの
抜粋
・月とケーキ
・いちばんすきな花
・枯れ葉
・ザ・クリエイター
・東京奇譚集
・俺の家の話
・珈琲時光
・彼方のうた
・kick heart
・変身
・undo
・東葛スポーツ『相続税¥102006200』
当初はそれぞれのコンテンツについて、ここが好きだった、こういうところが気づきとしてあったなどと書きたかったが、以外にそこまでの気分でもないので、最初の月からちょっとサボろうとしている。ただ、さすがに最初からサボるなんてけしからんというのも、うん、そのとおりである。
なので、上げるとするのであれば、月とケーキ、東京奇譚集、彼方のうた、東葛スポーツについて少しづつ書きたい。
月とケーキ
月とケーキは、物語の語り方が印象に残る。1話が3分ほど、それが10話くらいで、総尺にすると普通のドラマにも及ばない。(うろ覚えで書いている。)
というかそもそもがリゾート施設かなにかのPRのために作られたコマーシャルなものなので、筋みたいなものはなく、場所の雰囲気がいいな〜と伝わればそれでOKというような背景が物語をそうさせて言えるのかもしれないが、登場人物がそれぞれモノローグ的に語っていきつつ、それが自然に対話に移行していくような流れがよかった。あと井浦新と市川実日子がとてもいい。それに尽きるのかもしれない。大変失礼ながら、市川実和子と毎回ごっちゃになってしまうので、その都度ググっている。すみません。
東京奇譚集
村上春樹の短編。どの話も面白いかと聞かれると、はっきり面白いと言えるかは怪しいが、物語の跡が割と強く残り、印象深かった。面白くなくても、印象に残りうるし、面白いか面白くないかだけではないよね、と思うなどした。物語の跡の強さ、車輪の轍のくっきり具合のようなものかもしれない。品川猿がお気に入り。現実からの跳躍力のあるもの、自分でもやってみたいなと思う。
彼方のうた
杉田協士監督の映画。語らずして、いかに語りうるかといったことについて考えるきっかけになった。気がする。撮影の現場で「本当だ」と感じられる瞬間を積み重ねていくことというパンフレットの話が印象的。別で観に行った友人には全くハマっていなくてウケた。
東葛スポーツ『相続税¥102006200』
本当に良かっった!!!!!!!!!!!!
ずっとかっこいいし、途中でよくわからないが一周回って悔しくなってきて、兎にも角にも最高。クオリティは正義。かっこよさは勲章。ウィットは配慮。年始に本当に好きなもの、いいものを見てしまって、これを超えるものに沢山出会えたら本当に嬉しいなの気持ちである。
今年はいいもの・好きなものインフレしてほしいと願ってやまない。
今月印象に残った言葉(高妻くんより)
密度は別の見方をすれば「喚起力」とも見れないでしょうか。
創作の過程で作り手(=考えるわたし)にたしかな手触りを返してくれたものは、別のかたちではあるかも知れないけれど、その最終成果物としての作品にも同じ質量をもつ何かの手応えとして残り続け、見る者にも手渡される。
作り手(=考えるわたし)に何かを喚起し得ただけの力は、見ている人にも同じだけの力、別の何かを喚起し得る力として手渡される。
作る〈わたし〉を触発し続ける「密度」が作品にあれば、それはきっと観ている〈あなた〉にも届くんじゃないか。
届いた先で受け渡されるものは、作る〈わたし〉において呼び覚まされた感覚や思考とは異なるかたちを取るかもしれないけれど、それでも、〈わたし〉が作ることから受け取ったのと同じだけの「呼び覚ます力」が「密度」として〈あなた〉に届くんじゃないか。
(作りながら作り手自身が喚起/触発され続けていることと、出来上がった作品において見る側が感じる「密度」との関係についての考察)
2月もがんばり、やっていき。
追伸.
3月3日に早稲田のタビビトの木をお借りして、いなり屋さんカフェをやりますのでごひいきいただけると嬉しいです。
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