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#5 アディクションさえなければ完璧だと思っていた

前回のBBスタディでは、p.88 15行目〜p.90 4行目までを学びました。
この部分では「self」という言葉がしつこいほどに登場します。
11月に翻訳改訂版ビッグブックが発売されたこともあり、最近のスタディは翻訳の議論で持ちきりですが、それはさておき、、、


さて、今回の箇所で特に心に響いたのは、「捨て去らなければ殺される(p.90)」という言葉です。この表現は、僕たち正真正銘のアディクトにとっては逃げ場のない事実を突きつけています。

「普通の人」と「僕たち」の違い

まず注目すべきは、この文章が一般の人たちには当てはまらない、ということです。普通の人が自己中心的に生きても、多少のトラブルを招くだけで、命を奪われるわけではありません。しかし、僕たちアディクトにとって自己中心性は命取りです。ビッグブックでは、その生き方を続ければ死ぬしかないとはっきり言っています。

「なんて酷な脅しだよ」とツッコミたくなりますが、考え方を変えればこれは幸せなことかもしれません。自己中心的な生き方を続けて、周囲の人たちから報復され続ける人生を手放す機会を、僕たちは半ば強制的に与えられているのですから。。

自分の理論が、いかに浅はかなものだったか

僕が12ステップに取り組み始めた当初、「自分に都合の悪い部分だけを何とか取り除いてくれ!」と願っていましたし、回復のプログラムとはそういうものだろう、と信じて疑いませんでした。自分は完璧な存在で「唯一、アディクションの問題だけが玉に瑕だ」とよく考えていました。

しかし、12ステップを進める中で、アディクションは表面的な問題(分かりやすいシンボル的な問題)であり、真の問題はもっと根深いものだと気づかされました。
これを認めることは容易いことではありません。
つまり、「自分は完璧で」という前提がそもそも大間違いで、「アディクションだけが問題」という考えは、さらに大問題でした。

そして、この自己中心性は、自力で取り除くことも不可能だとビッグブックは言っています。

では、この生き方の解決策はなんでしょうか?
具体的にどう生きればいいのでしょうか?
答えはおそらく来週のスタディで辿り着けるかと思います。

短いですが、この辺で。

ゆうき