キリンの首にご注目!
6月4日の東京都立動物園・水族園の再開園を記念して、『うんちくいっぱい 動物のうんち図鑑』(小学館)から、動物園・水族館を楽しむのにちょっとだけ役立つ情報をお伝えしていきます!
キリンは哺乳類のなかでも最も背の高い動物です。頭のてっぺんまでの高さは約4~5mにもなります。ただ、体のわりにうんちはとっても小さめ。2cmほどの丸いコロコロうんちです。
どうしてうんちが小さめなのでしょう? 理由は食べ方に関係があります。
キリンの胃には微生物がたくさんすんでいます。キリンが食べた葉を胃の中で微生物が細かく分解し、その分解した葉を口に戻してさらに細かくかみなおします。この食べ方を「反芻(はんすう)」といいます。
反芻によって食べた葉をしっかり消化して、栄養分や水分もしっかり吸収するので、うんちは小さくなるのです。
キリンは、食べた葉や、胃から口に戻す葉が首を通るときに、首の一部がポコッとふくらみます。食べた葉が行ったり来たりしているようすが見えるので、動物園に行ったらキリンの首に注目してみてくださいね!