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社長のひとりごと(21)

『引き出しを用意する』
 
以前のコラムで「アンテナを高く広く張っておく」という話をしました。
今は情報社会。様々な媒体がありますし、その情報量には際限がありません。

その中から人は自分に合った媒体を選んで、定期的に読み込んでいきます。
テレビ、新聞、雑誌、小説、マンガ、ネットニュース、動画、SNSなど最近では同じような内容のものでも、紙面やネットという形で媒体の垣根を越えて情報が発信されています。

情報を得る際には、第一段階では「媒体を選ぶ」というフィルターを張っているわけですが、多くの場合は読んで終わりとなります。
自分から何かの話題として提供しない限りは、すぐに記憶の隅に追いやられていく情報たちです。

そこで第二段階として習慣を持っておくと良いのが、「これは気になるな」と他の情報よりも強く自分の琴線に触れるものがあれば、その情報は抜き取っておくということです。
スクラップブックというものがありますが、要領はまったく同じです。
今の時代は便利になっていますので、私はこれらを全てペーパーレスの情報として蓄積しています。

今のスマホには沢山の便利なアプリがあります。標準装備のメモ機能などもありますし、EvernoteやGoogle Keepなどスマホやパソコンとも連動させてネット上のどこからでもアクセスできるようなメモ機能もあります。
ここに気になった情報をどんどん上げていく。コピペできる記事もありますし、コピペできなくてもその画面をそのままスクリーンショット(写メ)できる機能もあります。紙の情報であれば写真を撮って貼り付けられます。いちいち文章で打ちなおす必要もほとんどありません。

そして、こういったコラムを書く時やスピーチをする時、部下を指導する時、子供を諭す時などに引用できそうな情報を、これまで記録してきたメモから小出しに活用していきます。
複数のネタを関連付けることによって、新しいアイデアが浮かぶこともありますし、似たような情報を関連付ければ話の幅に厚みもできます。

自分の言葉で伝えていくうちに、単なる情報だったものは、少しずつ自分の血肉となっていきます。
自分の引き出しは、気になる情報をいつでもアクセスできる環境にストックする習慣を持つことで創り出すことができます。