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SilentClubの食べられる食べ物の思い出
思い出とか書くと食べられる食べ物くん死んでしまってそうですけど、今も元気に生きてます。
僕はこの動画がめちゃくちゃ好きで、SilentClubオープン前に見ていてずっとこんなことがしたいなー、こんなことがしたいなーと思っていました。
なもんで、SilentClubを作るってなった時は「このギミックは絶対に入れたい」ってスピルカに言っていた気がします。
ただこの食べ物のギミック、簡単そうに見えて実はSDK2の時代はめちゃくちゃ面倒なギミックでした。
この動画の食べ物のギミックは、当時一般的にあった食べ物のギミックとは少し動作が異なっています。一般的なものは「食べ物を持っている状態でトリガーを引くと食べる演出が発生する」という物だったのですが、この動画のものは「頭の近くで食べ物を離した際に食べる演出が発生する」という物でした。特に「頭の近くで食べ物を離したか否か」を判定する部分が普通の方法では実装できませんでした。
しかも冒頭の動画は公式のワールドなので、SDK2とUnityの機能のみという縛りなしに普通にプログラム書いて作ってる感じでした。一般ユーザーが実装出来るという確証もなかったです。困ったもんだ。
一般的なもので我慢しても良かったとは思うのですが、なんか当時「食べてる・食べさせてる感が薄くて嫌だ」とムキになって頑張ってた気がします。そもそも冒頭の動画が大好きなので全く同じものを作りたかったという点もあった気がしますが。
色々調べ回って最終的にはmomomaさんが公開しているギミック集の中にこれだというものを見つけて参考にさせてもらってやっと完成しました。当時見てもなんでこれで頭の判定取れるんだってよくわかりませんでしたし、今見てもわかりません。UdonとUdonSharp最高ですね。
オープンの時はこの食べ物は評判もよくて、僕の願ったとおり冒頭の動画のようなコミュニケーションをしてくれている人もたくさんいました。今もこの食べ物を使ってコミュニケーションしてくれている人は多くいます。実装して良かった。
一般的な食べ物の動作と違うので、よくどうやって食べるのか戸惑ってる人を見かけるのが玉に瑕ですが、それはそれで「こうやるんだよ」というコミュニケーションが発生するので良いのかなと。
ちなみに、このギミックは実装めちゃくちゃ大変だったのですがSilentClubこれが実装大変だったよランキングつけると2番目くらいです。1番しんどかったのはアバターの顔に陰が出ないようにワールドを作るってやつです。
当時スピルカに「もう無理〜、むりむりむりむりかたつむり〜」って泣きついていた気がします。かたつむりは言ってなかった気がします。嘘松です。
食べられる食べ物くんの勇姿を貼って終わりにしたいと思います。
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