人の機嫌
僕は老人ホームで働いている。
些細な変化に良く気付く、ということには自信があって、体調が悪い入居者さんのことが早めにわかったりする。(職員さんが髪の毛切った時とかも良く気付く。)
いい面もあるけど、人の機嫌が悪いのもよくわかってしまう。
厄介なことに、不機嫌は周りに伝染する。すると僕が受け取る不機嫌が増えていく。
今までは、ちょっとだけでも機嫌直して欲しくて、無理に話しかけてみたり、楽しい感じに持っていこうとしてた。
不機嫌、というワードで【不機嫌は罪である】という斉藤孝さんの本を思い出した。
『不機嫌な人は、自分が不機嫌であることを示すことで、相手に言うことを聞かせようとさせている』と。
相手の機嫌を気にするのをやめよう。
その人の機嫌が悪いのは多分僕のせいじゃないし、もしかして僕のせいだったとしたら、なおさら僕がどうにかできることでもない。原因が僕なのだから。
だからもうなにもしない。課題の分離、だ。
いや、なにもしないは言いすぎた。そこまでビシッとは線引きできない。ビビリなもので。
自分にできることはやる。直せれるなら直す。
声をかけて、その人が直してくれるならラッキー。ぐらいに思っておかないと、他人に自分の感情を支配されてしまう。
たぶん、僕にできる一番のことといったら、
僕が機嫌良くしとくこと。
僕が機嫌よかったら、不機嫌にしてる人も、不機嫌という手段で僕に訴えなくても済むハズ。
全ての悩みは人間関係だと言う。
僕は何でも悩むたちだけど、
それでも人間のいない世界では生きたくない。
悩んで迷って生きていく。