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一期一会 -2-
今日の昼間はのんびりと写真を撮りに葛飾区の水元公園へ。仕事で埼玉に来ていたので、友達と「どこかへ写真でも撮りにいくか」なんて感じで気軽にドライブに出た。
カメラ仲間がいるとどこへ行くのも面白い。ただカメラについて話すのもいいし、写真について熱く語るのもいい。被写体を探して過ごす時間は、何が起きても何も起きなくても楽しい時間だ。"写真"というものは人と人とを繋げるコミュニケーションツールなんだな、と改めて思った。
公園内は平日の昼間だけあってのんびりとした空気が流れていて、ゆっくりと時間を過ごす釣り人や、野鳥を撮る方たちで賑わっていた。みんな気さくで元気いっぱい。カメラを持つもの同志で惹かれ合うものがあるのだろうか。世代を超えて共通の話題があったり、新しいことに触れる瞬間はいつになってもワクワクするものだ。
当て所もなく歩いていると、ふいに川沿いにポツンと佇み釣りをするひとりの男性に引き寄せられた。
「こんにちは」と挨拶をしてみるも、全く聴こえていない雰囲気。「声が小さくて聴こえないんだよ」と周りの釣り仲間に注意されてしまった。どうやら耳があまり聴こえないらしい。
勇気を振り絞り、大きな声で話したり耳元で喋ったりすることで、なんとかコミュニケーションをとることができた。釣りのことや、公園でのこと、日々のなんでもない話をすることができてなんだか少し心の距離が縮まった気がした。こういう瞬間はとても嬉しい気持ちになる。そして、快諾して写真を撮らせていただいた。
「写真はあまり撮られてこなかったから嬉しい」と言っていただけると僕も嬉しくなる。 カメラを手にしたからこそ繋がったご縁に感謝したい。
プリントした写真を送る日が僕も待ち遠しい。
シバタタツヤ
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