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”教員の経験があったからこその粘り強いチームビルディング” vol.4(前編) ITインフラエンジニアわたなべさん

“継続する"というのはどういうことなんでしょう。

約2年半前を最後に更新しなくなった連載を本日再開致しました。短い時間軸だと途中でストップしたというように見えるかもしれないけれど、長い時間軸であれば続いている。きっとボクが「やめた!」って言わない限りは継続なのではないか、たとえ止まっていた期間があったとしても再開すれば継続していることになる、そんな言い訳からの"みんなでおいかぜの人格をつくっていく"の連載のリスタートです。

最後に聡さんの記事をアップしたあと、次にお願いするならプラットフォームソリューション事業部の、ベテランスタッフのわたなべさんしかいない!と思って取材したところまでは良かったのですが、そのまま筆は進まず…前回の取材をお蔵入りしてしまってわたなべさんには本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。ごめんなさい。

そして2年半のブランクを挟んで、改めてわたなべさんとの対談。

彼は15年間おいかぜに在籍してくれています。お互いをよく知っているといえばそうなんですが、普段は客先に常駐してくれていることもあり、じっくり膝を突き合わせて話すのは久しぶり。コロナ禍もあったし。対談のあとに軽く西院で飲みにも行きましたが、楽しい良い時間でした。

この前編はボクが最近意識している社内コミュニケーションのフィードバックをもらいつつ、14年間従事してくれている拠点のチームビルディングについてお話しを聞きました。

[ わたなべさんのプロフィール ]
情報系の教員を経て約15年前においかぜにジョイン。そのうちの14年はいまの客先拠点に常駐勤務中。プラットフォームソリューション事業部のITインフラエンジニアで拠点リーダーでもある。事業部でも拠点でもお兄さん的存在で現場での信頼が厚い。趣味は自転車いじりだがしばらく触っていない。最近の休日は中古レコードを探しに町に出かけることも。


離れているからこそ分かる社内の情報発信の変化と価値

柴田:
この対談の企画を改めてお話しすると、前にも一度やっていただいているので雰囲気はわかってくださってるかもしれませんが、ボクとスタッフのみなさんとで対談をして、の記事にするって企画になります。

前提として2年半前から大きく変わったこととしては、ボクと社員のみんなとのコミュニケーションの場がかなり減ったっていうのもあって、そういうこともこの企画の再開のきっかけにはなりました。

特にわたなべさんの場合、いつもは拠点にいてくださるので、お話する機会が少なかったりするので、そういうフォローも兼ねつつ、ボクとスタッフのみんなとの関係性をコンテンツにする、そしてそのプロセスとアウトプットに会社が垣間見えるという良さがあると思っています。

今スタッフの総数としては40人以上いるので、全員終わらそうと思ったら、毎月1本やったとしても3年以上かかるっていう。多分全員はできないと思うんですけどね。

今日の対談で一番嬉しいことは2年半前と何も変わらずわたなべさんがこの場所にいるっていうことが、まずありがとうございますっていうところです。うちに所属いただいて何年でしたっけ。わたなべさんに会う度にこの質問を聞いている気がしますが。笑

わたなべ:
正社員としては2009年からですけど、所属としては2008年からなんで15年ですかね。そのうち14年は今の拠点ですかね。

柴田:
すごいですね。ほとんど今の拠点にいる感じですね。ボクも業務委託で常駐していた経験、ある程度常駐業務の雰囲気は記憶の中にあって、社内の人でありながら社内の人でないというか、絶妙な客観的な視点があると思うんですけど、この14年、15年を振り返って、わたなべさんから見ておいかぜってどう見えてますか?

わたなべ:
おいかぜの中にいながらずっと今の拠点にいる感じなので、気付いたらいろいろ変わっていってるという感覚ですよね。率直なところ。ちゃんと携わっていく上では、情報はきちんと取れているんです。変わっていっているなぁという感じですよね。

柴田:
昔はボクが拠点の定例会に行くようなこともあったと思いますし、コロナ禍前は事業部単位で飲もうみたいなこともありました。それがもう完全に分断されちゃったところはあるし、ボクとしてはそこも意識していて、例えば最近だと社内報とかSHARE AND TALK(柴田からの全スタッフへのメッセージを伝えるオンラインMTG)、コミュニケーションをもう一度作り直そうみたいな、そういう動きをしてるつもりなんですけど、そこの変化っていうのは感じていますか?

わたなべ:
情報が出てきてるっていうのは感じてます。明示的に出しますという宣言をしてもらっているので、キャッチアップはしやすくはなりました。今こんなことが社内でトレンドだというのはずっと掴んできたんですけど、そこまで自分で取りに行かなくても見えるというのはありがたい状態ですね。

柴田:
ボクの中でコミュニケーションのレイヤーの設計を意識していて、連絡や日常業務的な連絡はSlackでやって、会社やボクからのメッセージみたいなものはZoomのウェビナーでやって、もうちょっとポップに伝えたいことは社内報でやって、かつWebサイトは対外的にも出しています。まず社内の人に見てほしい、そういう想いで発信の切り分けと整理をしてるんですね。でもキャッチアップするときに結局全部受取る側が自分で繋げていただかなきゃ駄目みたいな難しさがあると思ってはいます。そういう意味でちょっとずつそういう社内の情報発信みたいなものが出来上がってきたと思うのですが、やっぱり会社からの情報発信を身体的に捉えるのって難しいですか?

わたなべ:
いや。難しいんですかね?笑

柴田:
あはは。笑

わたなべ:
言い方は難しいですけど、別に意識しなくても情報が流れてくるとそこはありがたいです。客先でおいかぜって何してるんですか?って聞かれたときに「何してたかな?」っていうのは、ある程度なくなっていて「こんなことしてますよ」ってのが出せるようにはなってますね。

柴田:
うん。なるほどね。なんかそこはやっぱり拠点というか、常駐してると独特の立ち位置にやっぱなりますよね?

わたなべ:
実感はないんですけど、何かしてることは大体把握はできています。でも身体性は伴っていないかもしれない。うちってこんなことしてるっていうのを客観的に見ることができている感じですかね。

柴田:
うん、なるほど。

教員の経験があったからこその粘り強いチームビルディング

柴田:
15年前から考えると会社として大きく変わりました。わたなべさん自身も結構変化はありましたよね。ずっと拠点に行ってるって意味ではほとんど変化はないかもしれませんが、それでも15年前を振り返ったときに、そこから現在地までって振り返ると結構変化はあったと思うんです。この対談企画は、そういう振り返りをする場でもあってもいいかなと思っていて。面談では「そういえば15年前ね」みたいな話にならないじゃないですか。こういう機会だとできるかなと思う。どうですかね?

わたなべ:
大きく変わったのは大抵のことは別に恐ろしくはない、別に何が来ても大抵は何とかなるかなと思っています。初めて拠点に行った頃は、職員さんに怒られるっていうか「業務委託が我々よりものを知らないのは困るね」って言われていたのが「いやそれは違いますね」といったような指摘やアドバイスを職員さんに対してできるのでそういう意味で、考えるレイヤーというか、視点が変わったというか、建設的な話ができるようになりましたよね。

やってることは変わらないんですけどね。業務は変わらないので。

柴田:
なるほどね。15年前って30歳ぐらいですかね。

わたなべ:
30ですね。

柴田:
ご自身のキャリア全体のことは考えていたかもしれないけど、おいかぜでのキャリアは多分想像がしづらかったと思うんです。普通の会社だと拠点に行ってもジョブローテーションで何年か毎に職場が変わる。でもおいかぜの良いところであり悪いところでもあるジョブローテーションがほぼないっていうこの状態で、14年間同じ拠点で働き続けてくれてるって、やりがいとか居心地の良さみたいなことを感じてるのかなと思うんですけどいかがですか?

わたなべ:
慣れているというか、居心地はすごく良いですよね。帰属意識が拠点にあるわけじゃないんです。勝手知ったるというか、やりやすいです。ずっと継続的に見ることができて、拠点の職員さんが何を考えてるのかとか、どういうことを求めてるかってのはわかるので、それを一技術者というよりは、もうちょっと高い視点というか、コンサル的な視点では見れています。

柴田:
なるほどなるほど。

わたなべ:
それだったらこういう形で持ってった方がいいですよっていう話ができてるんやなって思ってます。

柴田:
なるほどね。そうっすよね。視点としては割と俯瞰して見る立場にいますよねやっぱり。

わたなべ:
はい。

柴田:
そこはやりがいになりそうです。

わたなべ:
やっぱりそうですね。言っても今の拠点は3年とか6年で大きい機器の入れ替えがあって、その設計っていうのはある程度任せられてやってるので、かなりの金額のものを動かしてるっていうのもあるので、やりがいはありますね。

柴田:
なるほど。いいっすね。なんか今の拠点の中でも変遷があったじゃないすか。例えば、最初は多分峯くん(プラットフォームソリューション事業部長)と2人でしたよね。

わたなべ:
はい。

柴田:
そこから今4人っていう体制になって、そこら辺の変化も結構あるかなと思っていて。

わたなべ:
そうですね。最初は峯さんについていくのが必死でした。無理かも?と思うような技術的な課題にぶち当たったこともありましたけど、しがみついてやっていくうちに、次に峯さんが西村くん(プラットフォームソリューション事業部の中堅スタッフ)と交代して、今度は教えなきゃいけないとかっていう立場になりました。その時点でそこまで達観してたわけじゃないので、作業しながら教えて、別で考えつつっていう時期はありましたね。その次の段階でもうある程度完全に教えるというか導くというか、そういう形に持っていったので、立ち位置は変わってますよね。

柴田:
よく面談で話しますけど、わたなべさんだから今の拠点はうまくいってるし、もう完全にお任せしちゃってすいませんみたいな話によくなりますよね。チームビルディング的なところで、意識してるんですか?そもそも拠点として安定してるってのありますよね。

わたなべ:
そうですね。形としてそこまでメソッドがあるとかそういう話はないですけど、基本あまり手を動かさないようにはしてるんです。ともすれば、コイツいっぱい押し付けやがってみたいのがあるかもしれないんですけど、どちらかというと、お客さんから求められる技術力が少しづつ上がっていったときに、ちゃんと追いつかなきゃいけないってことは当然あるし、それは人が変わっても維持する必要があるから、みんなが技術を習得する場数をいっぱい増やしたいっていうのがあって、そのあたりを意識してやっているのでチームビルディングというよりは、何て言うんでしょうかね、育てているというか。

柴田:
教育ってことですね人材育成みたいなとこですよね

わたなべ:
というところは意識していますね。

柴田:
それはやっぱりあれっすよね、情報の教員をしていた前職の経験みたいなのあるんすかね?

わたなべ:
どうなんですかね。もうこっちの方が長いのであれなんですけど。笑

柴田:
あははは。笑 確かに確かにそうっすね。

でもなんかそういう気質はありそうだなっていうのは、いつも思います。ちゃんと言えるというか、別にきつく言うわけじゃないけど、指摘ができるとか、指示ができるとか、そういう感じはすごい先生っぽいなみたいなふうには思ったりするんですけど、何かそこはあまり自覚はない?

わたなべ:
自覚はないですがまあまあ言ってますね。

柴田、わたなべさん:
あははは。笑

柴田:
そうっすね。なんかそのイメージは、うん、ありますね。なるほど。いいっすね。

そうそう。だからわたなべさん個人っていう観点でいくとやっぱり同じ拠点に長くいるからこそ、拠点の規模が変わっていく中でわたなべさんの役割が変わっていくみたいな、そういうことはあったんだろうなとは思っていて、今は4人でだいぶ落ち着いていますよね。4人体制になって結構長いですよね。拠点の中で人数が変わっていくってなかなかないと思うんですよね。多分今のわたなべさんがいる拠点以外にない。なんかそこはわたなべさんが続けてもらえてる理由にもなってるのかなと思っていて、ずっと同じ人数でっていう感じじゃなく、何かしらの変化、緩やかに変化し続けてるみたいな。そういうことが何かモチベーションになったりするのかなっていうのは気になってたんですけど、どうですか?

わたなべ:
人数でってことは考えてなかったです。モチベーションはなんですかね。初期の頃、2人から4人になったときにちょっとやり方を間違えたんですよ。間違えたというか、別に失敗はしたつもりはないんですけど、2人でやっていた方法で、そのまま4人に拡張しようとすると成り立たないことがあって、いろいろ試行錯誤をしたってのはあります。

それである程度時間を経過して今の形になりました。モチベーションというよりは、自然と変化してきたことに寄り添っているという感じではあります。

柴田:
なるほどね。うん。そのあたりのわたなべさんと拠点の14年の歴史みたいなのはありそうだなと思っていましたが、いろいろと聞けました。

ありがとうございました。

(後編につづきます。アップ予定は2023/11/13です。)


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