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出産の医療保険化について ⑪

SBSK自然分娩推進協会では、代表の荒堀憲二(産婦人科医師)よりメルマガを配信しています。
今回は、メルマガ100号(2023.08.14)の配信内容です。
↓前回の内容はこちら↓

保険点数に関する私(荒堀)の提案

要点は以下のとおりです。

  1. 助産師の職能を評価する

    • 助産介助料を正当に評価する

    • 正常分娩を医師の立ち合いなしで行うことを評価する

    • 継続ケアを評価する

  2. 予定帝王切開の介助料を見直す

  3. 骨盤位分娩やTOLAC等を評価する

  4. 無痛分娩の保険適用は必要な産婦にのみ認め、自費で行う場合の混合診療は認めない

以上の詳細については次回説明します。

保険点数化は厚労省の種々の審議会等で議論されて法案として決まるものだから、個人がメルマガで提案してどうなるものではありません。

とはいえ、出産一時金という現金給付から分娩介助という現物給付に制度が変わることは、助産所にとっては激震です。医療機関はこれまで現物給付の制度に馴染みがありますが、助産所はゼロからのスタートですから。

しかしどうせ変わるのであれば、本来のお産をとり戻せるような制度に戻すべきでしょう。

すなわち正常な妊娠を治療の対象と見做すのではなく、健康な女性のイベントと捉え、心身の健康、魂の成長・復活、癒し・許し等を昂じる方向への転換です。
これは日本だけでなく、かつて世界中の母系社会において大切にされてきたものです。日本がこれを復活させることは大きな意義があります。

保険点数化という激震は日本に本来のお産をとり戻すのに千載一遇のチャンスと考えられます。誰かに頼って任せていても、待っても待っても状況は悪くなるばかりであった我が国のお産をめぐる状況を、この激震の時に復興しなくていつできるのでしょうか。

もうラストチャンスではないのか、という気がします。


制度を定めるのは行政ですが、新しい政策、規制などを定めるとき、その政策に関する意見や提案を一般の人々から収集するプロセスがあります。これをパブリックコメント(Public Comment)といいますが、この制度で多くの声を届ける機会が設けられています。

ですが、制度に基本的な理解がないとコメントは出せません。

このメルマガや9月30日(土)のシンポジウム等での私たちの提案は、そのお手伝いだと考えて下さい。

詳しくは↑こちら↑のnoteをご覧ください。

お産の保険点数は、病気に対するそれではなく、生む力を引き出し、喜びの深いお産をサポートするために助産介助を評価するシステム、これをぜひ取り入れる必要があります。

それが初めに掲げた4項目です。

次回、点数表試案を提示しその説明を示しますのでお待ちください。


保険化についてのシンポジウムのご案内【2023/9/30開催】

SBSK自然分娩推進協会は、2023年9月30日(土)13時30分より、シンポジウム『頑張れ助産院 お産の保険化で助産所は消えるのか?』を開催いたします。
皆さまのご参加をお待ちしております。9/19(AM10時)まで早割価格【1000円オフ】となっております。


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