月刊ことばの贈りもの〈2025年1月〉
2025年1月
「ことばの贈りもの」を始めて、約2か月半が経ちました。
この間も、本当に怒涛でした。
なんとか「生き抜いた」。surviveした感じがします。
ゆーーっくりとお返事を書いていて、お待たせすることが多いですが
みなさまどうぞ気長にお待ちくださいませ。
今年はもう少し俊敏に書いていきたいと思います!笑
ここまでを振り返って
この2か月半、たくさんの喜びがありました。
まず、投稿した「なぜ『ことばの贈りもの』をはじめるのか。」を読んでくださった皆からたくさんお声をいただきました。そこから実際にお手紙を贈ってくれたり、内容への共感や応援をメッセージしてくれたり。どれもとっても励まされました。本当にありがとうございます。
おなじみの仲間や、高校からの友人
もう長らく会えていなかった子からもお手紙をいただきました。
身近な人に、ぎゅっと支えてもらった2か月でした。
そしてそして、、、
ずっと決まらなかった屋号ができました!
その名も「てがみや」
案外そのままですが、この活動を「や」としたことに
こだわりが詰まっています。
(ちょっと長くなりますが、聞いてくれる方はぜひ!)
手紙に綴る言葉は人をお腹いっぱいにすることはできないし、
喉を潤すこともできません。
けれども、一つの言葉で明日も生きようと思えたり、自分自身を愛することができたり、遠くの顔も知らない誰かに思いを馳せることができたり.…
時には良くも悪くも、人生を大きく変えてしまうような言葉があることを、あなた自身も体験からよく知っているのではないでしょうか。
「ことば」には、価値があります。読み書きの言葉においても、価値は色々な方法で認められ、仕事になって対価としてお金が支払われることがあります。
その中でも定量的、論理的、客観的とされる言葉はビジネスの世界で高い価値が付き、人を動かす大きな力になることは言わずもがなでしょう。
一方で定性的、情緒的、主観的とされる言葉に対してつけられる価値は非常に曖昧です。コピーライターやエッセイスト、カウンセラーなどさまざまな職業がありますが、そのアウトプットを定量的にはかることのできない仕事の価値は金銭に換算することが難しく、それ単体で生業とすることは狭き門です。けれどやっぱりそんな言葉こそ、生きるうえで例外なくすべての人に欠かせない、人の命そのものともいえる「心」を豊かにするものだと思います。
不特定多数に向けた言葉は氾濫しているけど、ゆっくりじっくり「あなた」を想って紡がれた言葉とその筆致はますます稀有なものになりつつあります。それは、人の「独り」をもっと加速させる気がします。
手紙を書く時間は、その人の心を整理する時間。身に余る、溢れる言葉は出してしまうのがいい。それだけで、きっとあなたは少し楽になると思います。それも、手紙があなたにもたらす「価値」のひとつ。
そのあとは私の出番です。
言葉が大好きな私が、あなたの言葉をきいて、それにまた言葉を贈ります。
ただ、聞いてほしいことは聞きます。意見が欲しいとあらば、私なりに書きます。その中から、きっとあなたの素敵なところを見つけます。
それが私のやりたい「てがみや」さんです。
「屋」なら、お代は.…?
私はこれを、趣味からお仕事に昇華したいと思っています。その意味で、私はてがみ「や」として、きっと価値を届けたいのです。
たくさんのお手紙にゆっくりじっくり応えてゆくのは、やっぱり大変です(笑)でも、だからと言って「手紙1通1000円」など、簡単に貨幣で価値を設定することはしたくない、と強く思います。
一つは、それによって機会を奪うことをしたくないから。経済的に弱い立場の人(子どもやお年寄り、そのほか保護されるべき全ての人たち)にも贈ってほしいと思っています。貨幣経済に入ることは、そうした人たちとの関わりしろをなくすことになります。
もう一つは、対価=通貨(お金)という考え方を疑っているから。もちろん、今の社会で何かを手に入れようとしたとき、その対価はお金であることがほとんど。百姓がいなくなって、対価をお米で支払うシーンは想像の世界の中です。お金はたしかに便利です。けれども「お金の持つ意味」や「どんな営みが起きているのか」を改めて考えたいと思います。大概のものには、あらかじめお金という価値尺度で換算した場合の値段がついています。例えば、私の目の前にある教科書は2,300円+税で購入できるようです。このように、決められた価格に合意しお金を支払うことで対価を手に入れます。日本では「値切る」ような交渉の文化はあまり多くないですし、価格やその支払い方について個別具体的な事情が応えてくれることはありません。けれども、当たり前の「お金」に代わる価値を認め、大切にしたいと思います。形のあるものも、そうでないものも。
例えば、具体的に必要なものはたくさんあります。人に手紙を書くのに必要なものはとてもシンプル。ペンに封筒に便箋、切手が必要です。物はそれだけあれば事足ります。あとは私の元気な心と身体、時間かしら(笑)
一緒に贈り手になる仲間もほしいところです。このように、様々な形で活動をサポートしていただける方が必要です。
手紙を贈り合った方にも、手紙を受け取って、もしこの活動を応援したいと思ってくれたなら、あなたのできる限りにおいて応援をいただけますと幸いです。
「サポートする代わりに広告を入れたい!」とかも、ご相談次第!助け合っていきたいです。
私自身、この活動は大きな価値になると思っています。手紙を贈ってくれる人に対してはもちろん、手紙を運ぶために欠かせない郵便屋さんや紙をつくる人々をサポートすることもできる。その結果、やがて大好きな手紙という「文化」を守れたり、「言葉」の価値をもっと多くの人に求めてもらえるきっかけになる…!なんて、大きなことを考えています。
てがみのひ in 東京/京都
「場」を運ぶこともできました。
まずは今の私の拠点、東京。立川市の昭和記念公園にて、友人が集う場ができました。お茶を飲んだり、みかんを食べたり。秋晴れの日でした。
そして地元・京都でも。
四条駅そばの「学び場・とびら」でゆっくりとした時間を過ごしました。
語り合う時間はことばを贈り合う時間です。
人がたくさん集うので、ゆっくり静かにお手紙を書く「てがみのひ」は未だあまりできていませんが、ことばの贈りものがいっぱいの豊かな時間になりました。2025年も、さまざまな場所で場を開いていきたいと思います。
そしてそして、、、
月刊テーマをつくります!1月のテーマは「1年のはじまりに思うこと🌄
「何でもいいよ、だと書きづらい!テーマが欲しい。」との声をいただいたので、ざっくりですが決めてみました。月替わりです。
「これから1年こんなこと頑張るぞー!」でもいいし
「始まったばかりなのにすでにバテバテなんです.…」でも大丈夫!
振り返りそびれた2024年から語っていただいても構いません(笑)
それでも悩んじゃう方は、↓から選んでみてください。
書き出したら、脈絡とかが無くても書きたいように、ことばが出てくるままに書いてみて。あんまり難しく捉えず。長くても短くても、きっといい時間になります。
たくさんのことば、お待ちしております!!
最後に
3月からは拠点が東京→京都に移動になる関係で、送っていただく住所が変わります。決まり次第、お伝えしますね。
surviveといえば、Reba McEntire の「I'm A Survivor」
良ければ聞いてみてください。
私はあまり上手ではないけれど、音楽もひとつの「ことば」。
子どものころからたくさん救われてきました。
お手紙にぜひ、あなたを支える歌の名前も添えていただけると嬉しいです。たくさん聞きます🎧♬
ではまた来月!
2025年1月6日 河南碧衣