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【ポケカAdvent Calendar2024 15日目】ポケカ自由研究:ワザ名を分析して知るポケカの奥深さ

メリークリスマス!突然ですが、みなさんこのカードの下に書いてあるワザ名をパッと言えますか…? (私はすぐ出てきませんでした…😳)

特性ばっか見てた…

この記事は


 ワザをかっこよく決めたり、特性にお世話になったり、絵を愛でたり…毎日飽きるほど見ているはずのポケモンカード。いろんなところを見ているはずなのに実は「ちゃんとワザ名を見ていない」ことに気づいた筆者が、「ワザ名に着目してポケカを自由研究」したものです。

調べてみると、ポケモンへの愛や日本語の面白さが感じられる発見が多くありました👀

⚠️完全なる個人的な好奇心で素人が調べたものなので、データ加工の不備がある可能性があります。「こういう傾向があるんだなぁ」くらいの広ーい心で受け止めてください。

なお、本記事はいちょーさん主催のポケカアドカレ参加記事です。 毎日いろんな角度の楽しい記事があがっているのでぜひご覧ください📕

明らかにしたいと思った疑問


今回は大きく2つのテーマを入口に集計を行い、気になるところを追加調査する形式をとりました。

  1. 基本的な把握(=データ集計)

    • ポケモンカードにはどれくらいのワザのバリエーションがあるの?

    • 一番よく使われているワザは何?

  2. 命名にはどんなパターンがあるのだろう?(=分析)

    • ひらがな表記、カタカナ表記、そのポケモンならではのワザ…などなどなんとなく傾向はある気がしているけど、実際はどんな分類ができるのだろう?

読み進める前にみなさんの仮説を想像していただけると面白いかもしれません☺️
なお、対象データは以下の条件としています。

◾️収録時期:
11月末日現在発売済スタンダードレギュレーションのポケモン
(スタートデッキgenerationsまで)
◾️考慮事項
・SR・ミラー・再録など、収録されている文字情報が重複するものは1つとしてカウントする
・プロモーションカードを除く
・ワザ名のみで特性は対象としない

データ集計


基本的な把握

  • ポケモンカードにはどれくらいのワザのバリエーションがあるの?

  • 一番よく使われているワザは何?

【トピックス①:現在収録されているワザは…2013種類】

 まず、収録ポケモン数は2300匹。現在図鑑番号が一番大きいモモワロウがNo.1025なので、平均値で見ると1匹あたり2回載っている計算になりますが、実際はポケモンごとにだいぶ偏りがあり、一番多いのはカルボウで10種類でした。ちょっと意外。

HPも逃げエネもバリエーション豊富なカルボウたち

 続いてメインテーマのワザ数ですが、重複を削除すると全部で2013種類!「多いなぁ」が第一印象でした笑 重複もカウントすると掲載技数は3647個。1カードに平均1.8個のワザが載っている計算になります。特性+ワザのポケモンもいるので体感にもあいます。

【トピックス②:一番よく使われている技は…「ぶつかる」】

 使われているワザを登場回数順に見ると大きくばらつきがありました。一番は「ぶつかる」.で43回登場。トップ10を見てみると、タイプを問わないたねポケモンの基本的なワザが多くラインクインしていました。

TOP3を見てみると、「ぶつかる・たいあたり」は全タイプ収録かつほぼたねポケモンで構成。
「かみつく」は鋼タイプ収録なし、炎と雷は1進化のみでした。


【発見
👀:78%のワザはそのポケモンオリジナルの技だった】

 「ぶつかる」のように40回以上登場する技名もありますが、実は複数使用されているのは全体から見るとほんの一部。掲載されているワザ2013種を登場回数別に集計すると「78%は1回しか登場しない技(≒そのポケモン特有の技)」でした。

次に”ワザ名にはどんなパターン”があるのか考察を行いました。

分析


【トピックス:ポケモンのワザは6つのパターンに分けられる】

*分類不可は外来語表記でネーミング意図がわかりづらいものなどが入っています。

 今回2013種類のワザを見る中で、ポケモンのワザは大きく6つに分類できるのではないかと考えました。それぞれについて解説していきます。

❶ポケモンとの関連性_タイプ由来
タイプに関係するキーワードを含んでいるもの。

❷ポケモンとの関連性_キャラクター由来
キャラクターの生態に関連するもの。ワザの名前を見ただけで「あのポケモンかな?」と絞れるくらいユニークなものたち。

❸ポケモンとの関連性_見た目由来
つばさやしっぽ、オノなどポケモンが持っている身体的特徴を取り入れたネーミング。日本語表記だけでなく英語表記もありました。

❹カードとの関連性_効果由来
わかりやすいところだとロストゾーンに関連するものは”ロスト”とついていますが、同じように特定の効果を持つものは同じキーワードを含んでいました。

❺特別なカード
今だとテラスタルタイプ”ステラ”、Vstar、Vmaxが該当。ステラは”宝石由来のネーミング”、Vstarパワーは”スター”、Vmaxは”ダイ"が入るという共通点を持っています。

⑥その他_汎用的な表現
ワザ名を見ただけではポケモンや効果を特定できず、身体的特徴も含んでいないもの

【発見👀:似ているようで全然違うバリエーションの豊かさ】
その他に入る汎用的な表現でも「似てるように見えて、ポケモンに合わせてちょっとずつ違うネーミング」がいくつか見受けられました。
 例えば「噛む」行為。「かじりまくる・かじりつくす・かじってにげる・かみおとす・かみすてる」はそれぞれ1回しか登場しない技です。イラストとワザ名・効果を並べて見比べてみると”そのポケモンらしさ”を表しているなと感じました。「かじりまくる」は複数匹いるイッカネズミらしいし、「かみおとす」は大きな口を持っているクチートらしい…などなど。ポケモンに合わせた言葉選びがされているところにクリエイターさんのこだわりを感じました☺️

サメハダーのかみすてるって絵面を想像すると怖い…

 今回はポケモンとカードの関連性に着目して6つの分け方をしましたが、他にも様々な分け方ができると思います。(例:言葉の構成要素(動詞・名詞など)/日本語・外来語・混合 ・・・)まだまだ研究は終わらなそうです。今回調査してさらに調べたくなったことを備忘録として残します。

🤔ゲームで登場するワザ名との関係性
 ・今回、技名分類にゲームとの連動を入れなかったため、繰越
🤔技もしくはポケモンの強さとワザの文字数は比例するのではないか?
 ・「強さ」の定義が難しいため、再検討
🤔販売シリーズによってネーミング傾向に変化があるのではないか
 ・例:古代登場により和風なネーミングが増えているのではないかなど

さいごに


 今回は「ワザ名」に着目してポケモンカードを研究してみることで、毎日見ているポケモンカードも改めて見ると面白ポイントがたくさん隠れていることに気づきました。
 特に、1回登場のワザの多さや、ポケモンごとに工夫されたネーミングなど、技名一つとってもそのポケモンらしさを表現されていることに気づけたのは大発見でした。また一つポケカで遊ぶ着眼点が増えました☺️
 1月にはレギュレーション変更を控えており、環境が変わるとどんなネーミングや傾向が伺えるのかも楽しみです。

この記事を制作するにあたって、まえまんさんだいたろうさんにデータ協力やアドバイスをいただきました🙇‍♀️サポートありがとうございました!!

それではみなさん良いクリスマスをお迎えください🎄🎄

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