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燃え尽きない症候群
燃え尽き症候群(バーンアウト)という状態がある。
この仕事を20年続けていると、そのような状態に陥った友人たちが何名もいる。ストレス起因もあるが、主には作ることに対しての圧倒的熱量と責任でもって燃え尽きてしまう。
同業の方なら想像にたやすい状態かもしれない。バーンアウトは身近に存在するし、この先に横たわる乗り越えられない大河のような存在に感じる。
しかし、なぜだか、僕にそれが訪れないことを週末の散歩で考えたりした。
他の人たちの働き方や心の状態を知る術はない。
自分の中で感じるのは、行き着いたバーンアウトリバー手前に次の狼煙が見えているということかもしれない。そんなラッキーみたいな迂回でもって次の方角へ歩みを変える。この繰り返しをしてきたのだろう。
そして、もう一つ大きいのがフィニッシュ業務は僕の手を離れディレクターやデザイナー、エンジニア、建築家という実現させるプロたちが主戦場だからなように感じる。プランナーという仕事は、最後の方なんの役にも立たないのだ。
そんなこんなで燃え尽きることなく今日も仕事をしている。
燃え尽き症候群ではなく、燃え尽きない症候群という別の状態かもしれない。常に何かが蠢いている。やるべきことがあり続けて、それが墓場まで続いてるうねった道のようなものを想像している。
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