遠くまで、とどく声
実家のリビングのように我がスタジオでくつろぎながら事業プランを練っていく。「最近、どう?」みたいなファミレスの風景みたいな景色だけれど話の中身はだいぶ高度だ。変なのと毎回思いながらきゃっきゃしている。
休日、喫茶店の外でタバコを吸っていると壁の壁面のクラックを眺めていた。この日記の写真のやつだ。ふと、じーっと眺めていると目の前に壁があるってこういうことかと、すごく当たり前なことを考えだした。前に進めない。でも、横を見れば公道もあるし、逆を見れば建物の裏道もある。後ろを見れば道はあるし、上を見れば屋根を超えることもできるなと。
そうか、目の前に壁がある状態っていうのは壁が重要ではなく「壁しか見えないほど視野が狭くなっている状態」のことをいうのか。そう考えると僕の周りにいる仲間たちは視野角がフクロウくらいあって、かつ数名集まるともう全部と深淵みちゃっていて議論の収束が難しくなる。その必然を感じた。この人たちって壁にはぶつからないんだろうなというか壁を壁と捉えてないだろうなと。
自分の仕事もそれが求められるものだから、出来るだけ広い視野角で世界を見る。物事を考える。その必要がある。アイデアはできれば対象のものを360度と時間軸でももって眺めまわして誰よりも広いレンジの意識で発露させるものだ。この視野角が狭かったら仕事にならなかったろうなと思う。
友人のお誘いで会員制の天麩羅屋に足を運んだ。
その店主のすごさたるや、真似できないスキルだなと感心したのだ。もちろん料理は抜群にうまい。そこはもちろんこと、カウンター席という見渡しやすい環境であり、指揮者のように場の盛り上がりを作っていくのだ。
驚いたのが初対面の探り方。この日誘ってくれた友人はボケると鋭利に必ず突っ込んでくれる。この彼の良さに気付くには数回飲まなければ彼を乗りこなせない。しかし、ここの店主はそれにすぐに気づいてたのだ。何をどうみてなのかはわからない。対話の経験値が違うのかもしれない。圧倒的な対話の引き出しの量と矢継ぎ早に出てくる小ボケ。人を嫌な気持ちにさせずイジりつつ、その間、手元では美味しい揚げ物をあげ続けている。
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🍺ビールに代わる日記🍺
プランナーとして考え続ける日々や経営しながら苦悩する日々をつらつらと書いていきます。読者の質問には全て答えていこうと思っています。 頻度:…
いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。