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この今は、かつてあなたが選んだ未来

ふらっと散歩すると分かりやすく豪華な桜の風景を終えて、実はその足元で粛々と育ってきた生き物たちの存在感が増している。カメラを持って歩くだけで足元には新たな生き物が誕生している。いい季節だ。

僕の元には無数の相談が来る。企業から個人まで。さまざまだ。
その多くが自分の意思で生きている感覚を感じて、悩みあぐねていることに対して、どう思うのかを率直な意見として求められる。
おいおい、悩んでないとでも思っているのか。まぁいいけれど。

悩みや課題というものは、今急に巻き起こることでへない。
それは、かつての僕やあなたが選んだことが今に露呈しただけだ。
何かもやっとする物事が心の中や会社で巻き起こったのなら、それはかつての君が選んだことだと考えてみよう。不条理なことも突然まきおこるけれど、なんとなくその原因はかつての自分にあることが多い。

今僕は多忙を極めている。これはかつての自分のせいだ。
なんてたって日曜日の今日も働いている。なんであのとき、余裕ぶって仕事受けたんだろう…と冷静に思い起こすと「なんか!!すんごい面白そう!!」となっちゃっている自分がいた。それを思い出すと今の忙しさはもっぱら自分の責任だ。

30代前半ごろには「なんて人生は、こうもつまらないのだ…」と嘆いていた1ヶ月間くらいがあって「暇だ。退屈だ。」だのいうて、仕事はしつつもどうにも人生がモノクロだった。あるとき、何かのきっかけかは忘れたが「退屈なのって、自分のせいじゃん」と気付いたのだ。
自分がつまらない人間だから、つまらないことしか起こらない。であれば、自分自身が変わらなければ、これは未来永劫たいくつなままなのだ。

そう考えると、何気ない今日だっていつかの自分の今を作る大切な時間なのだ。それをどう過ごすか、そこで何を思うか、何を決めるか、その全てがなんだかんだいつ来るかわからない未来において事象を起こす。時間軸バタフライエフェクトだ。

そんな視点で人生を見てみてほしい。
今はとても大変かもしれない。うまくいかないこともたくさんあるかもしれない。それを自分以外の要因で語ることは簡単だ。でも気をつけて、それは癖になる。本当に冷静に、真摯に、自分というものに向き合ってみたときにその根本は今の自分にある。

馬券買っても当たり外れはレースの後にしかわからない。
パチンコに千円吸い込まれても、回してみないと結果はわからない。
料理も食材買ったら、勝手に美味しい料理になるわけじゃない。
レストランだってそうだろう。すぐに出てくるものなんて大抵おいしくはない。
なのになぜか人ってば傲慢で今の課題や問題みたいなことを今の顔して抱えて生きている。それは違うぞ、今からできることなら、そうだな笑顔でもってみようか。なぜなら過去は変わらない。今この瞬間に自分自身を変えるんだ。どんだけ辛かろうとも今のデフォの状態を思いっきり舵を切ろう。その決断と行動は、なんだか知らないがいつぞやの未来で遅れて結果として出てくる。それが因果というものだ。

今もし、暗い状況の中の人。
大変かもしれない。逃れられない苦痛があるかもしれない。
それでも1mmでも、今とは違うベクトルに舵を切ろう。
自分のせいじゃない責任を背負ってるかもしれない。
そんな簡単なことで解決しないかもしれない。
それでも、なお、バカみたく舵を切ってみよう。どうせ解決しないと思ってるならなおのこと。

なんだかんだ、自分のことは自分しか決められない。
誰かがヒントはくれても答えはくれない。
答えにしていくのは自分しかいない。40年くらい生きてきたけど、残念ながらこれは人間の鉄則みたい。今世は諦めて人間を味わうしかない。俺は来世は別の生き物がいいなぁ。

あ、あといつも明るくて元気な人こそ、
この鉄則を知っている人が多いと思う。
だから、なんとなくこの秘密に気付いた人は、表層的にその人を見るのではなくその陰にある、その人の努力を讃えてあげよう。
生きるって、面倒なことしかないけどなぁ。頑張っていこうぜ。

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