その想いは届いているか
誰も知らない美しさというものが、誰もが知ってる美しさの何十倍、何百倍、何千倍と世界に溢れているんだなと富山の海辺で思う。笑えるくらいにダイナミックな海を見て、ぼーっとする。もちろん美しい。ズボンについた砂を払って後ろを見ると打ち捨てられた漁船が雨水を蓄えて横たわっていた。
かつて使われていた魚網がおよぎ、秋の訪れを伝えるトンボが僕の手のひらで休憩をする。ぼーっと船に溜まる水を眺めているとふわりと雲が割れ、光が差し込む。誰も知らない世界の美しい瞬間が目の前に立ち上がる。
ぼーっと見惚れて眺めてシャッターを切る間もトンボはその複眼で同じ風景を見ていた。トンボが美しさを知覚しているのかは彼、いや彼女かもしれないが、そのトンボしかわからない。しかし、じっと動かず見てる様は確かに一緒に世界の秘密を垣間見た間柄のように思えてしまう。
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