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読書日記(2023.11.7)モラル・ハラスメントの加害者は論争が好き


積ん読であったこの本を少し読んだ。

夫婦間のモラハラ、職場でのモラハラについて具体例を出して紹介している。

モラハラというのは、自己正当化からはじまるものであるというのが持論である。

私も、もしかしたらモラハラ気質の人間かもしれないので、謙虚に戒めとして読んだ。

また過去にモラハラ気質な人間が同僚にいたので、そういう人間の思考や行動の因果関係を知るとともにに、モラハラに対処するためにはオススメである。

モラル・ハラスメントの加害者は論争が好き
相手を嘲笑したり、皮肉を言ったりと、加害者が言葉による攻撃を仕掛ける裏には論争を行って相手に反発させたいという気持ちも含まれている。モラル・ハラスメントの加害者は論争が好きなのだ。加害者が直接的なコミュニケーションを避けたり、相手との対立を認めないということからすると、これは一見矛盾するように見える。だが、加害者の自己愛的な性格を考えると決して不思議なことではない。加害者は相手を支配下において、相手に反発されても自分が脅かされないという状況をつくったうえで論争を仕掛けるのである。また、その論争は自分が勝つためのもので、決してまともな議論ではない。相手を貶め、自分が偉く感じられれば、その目的は達成されるのだ。

『モラル・ハラスメント』 マリー=フランス・イルゴイエンヌ 高野優訳 紀伊国屋書店 P.181


SNSで、生産的でもないレスバが繰り広げられているケースがあり、レスバこそ我が人生みたいなアカウントをたまに見かけるが、モラル・ハラスメントの一種かもしれない。

(おわり)

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信州読書会 宮澤
お志有難うございます。