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読書日記(2023.8.29)
金価格が1g=1万円を突破した。
これは実はすごいニュースなのだが、あまり報じられていない。
スタインベック『怒りの葡萄 上』 新潮文庫
上巻を読み終えた。
トム一家は分益小作をしていたと本文にあった。
分益小作(ぶんえきこさく、Sharecropping、metayer)とは、地主が小作人に対して土地と農業経営に必要な家畜や農具類を支給する一方、小作人は労務を提供し、農業生産による収穫物を実物で地主と小作人との間で分割する小作制度。刈分小作ともいう。
トム一家のトウモロコシ畑は、地主の土地を借りて栽培していた。
自分の土地ではなかったので、砂嵐(ダストボウル)で農地が荒れて、地主が銀行に土地を差し押さえられてしまった。銀行は、差し押さえた土地を大規模農業法人に売ってしまった。
分益小作人であったトム一家は、差し押さえによって住んでいた土地を追い出されたことになる。
ダストボウル(英語: Dust Bowl)は、1931年から1939年にかけ、アメリカ中西部の大平原地帯で、断続的に発生した砂嵐である。
現象
環境を無視した耕地化を原因とする、天災というよりは人災に近い現象である。アメリカ中部の大平原地帯は、白人の入植以前は一面の大草原であった。大平原にやってきた白人農民は、作物を植えるため表土を抑えていた草をスキ込みによってはぎ取り、地表を露出させた。地表は直射日光に曝され、乾燥して土埃になり、ドライ・ダウンバーストのような強い風が吹くと空中に舞いあがり、土埃の巨大な黒雲となった。雲ははるばるシカゴの空まで届いて空を真っ黒く覆い、吹き飛ばされた表土の大部分は大西洋へ吹き流されて完全に失われた。
以上のようにダストボウルは急激な農地化による環境破壊が原因だそうだ。
ダストボウルの様子は、こちらの動画に詳しい。(27:30くらいのところ)
よみがえる新日本紀行「煙火師群像~愛知県三河地方~」をみた。
三河地方の煙火師(はなびし)が紹介されていた。
昔の煙火師(はなびし)の親方が二人紹介されていた。
花火の爆発で、親方たちは、片目を失っている。事故に遭いながらも煙火師(はなびし)をやっているという迫力があった。
若者は、手筒花火という4〜50キロある花火を抱えて、度胸を競う。
煙火師(はなびし)は地元の若衆を養成して、受け継いでいた。
豊川市の豊川進雄(スサノオ)神社に奉納する綱火という、綱に走らせるタイプの仕掛け花火を紹介していた。
この番組40年後の現在の様子も最後におまけで紹介される。
(40年前に取材されて若者だった人が、現役で頑張っているのを見ると胸熱 福島の三春の人形作りの人とかよかった)
綱火は、街の人が手作りするのだが、若手で50代だった。三代目の鰻屋の大将が、世代交代して、着火係をしていた。親も綱火を作っていたという。現代にも伝統が引き継がれているが、高齢化している印象。
(おわり)
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