今回は、更衣介助における技術を一つお伝えしたいと思います。
これはシバがヘルパーの資格を取得して介護の仕事を始めた初期の初期に勉強したことなんですが、
『脱健着患(だっけんちゃくかん)』という言葉を覚えました。
この四文字熟語どういう意味かというと
「脱」は脱ぐ、
「健」は健康の健、
「着」は着る、
「患」は患部の患
という字を使っているんですが、
『脱ぐ時は健側から脱いで、着るときは患側から着る』ということを表しています。
国語の授業ではこんな4文字熟語出てこなかったと思いますが、医療や介護に関わる仕事をされている方は聞き慣れた言葉だと思います。
更衣介助をしたことがない方でもちょっと想像してみて頂きたいんですが、
例えば今上着を着ているとして、右腕に痛みがあり上手く動かず、左腕は通常通り動かせる状態だとしたらどちらの腕から脱ぎますか?
そうです。健康でいつも通り動く左腕から脱いだ方が右腕を抜く時ゆとりが出来るので痛みのある右腕に負担が掛からなくてすみます。
これが『脱健』を表します。
今度は右腕に痛みがあって左腕は通常通り動かせる状態である時、上着を着るとしたら左右どちらから袖を通しますか?
そうです。痛みのある右腕から着る方が右腕に負担が掛からなくて良いんです。
これが『着患』を表します。
合わせて『脱健着患』です!
(*゚∀゚人゚∀゚*)
これはズボンやパンツ等の下衣の着脱の時も同様です。もちろん他者を介助する時もこのことを理解していると要領よく進められます。
シバは今まで、手足に麻痺を患っている方の介護もたくさんしてきましたが、この更衣介助の技術は大変役に立ちました。
ちょっとしたことですが、やり方一つで痛みを抑えたり手際良く介助出来るもんなんです。
今回お話しした『脱健着患』だけでなく介護をしていく上で共通して言えることなんですが、「自分だったらどうやってもらいたいか」を考えることが、相手を理解することに繋がりより良い介護になると思います。
参考にして頂ければ幸いです😊