GarageBandでも微分音を使ってみたいのですが!!
はじめに
最近流行ってますよね微分音。多分。できればXenharmonicって呼んであげて下さい。
現行のDAWはほとんどデフォルトで12平均律ぐらいにしか対応していませんから、そこがどうにもやりづらいところ。(トラックを行き来して頑張るとかってのはまっぴらです。やめろ)
ReaperというDAWはなんかどうこうしてうまくやれるらしいんですが、私にはよくわかんない。
例えば、最近のボカロpだと学生さんも少なくないんじゃないですか?PCはないので、スマホでできる範囲で必死に頑張っているような人々。Garagebandとかね。
かくいう私も、PCを持っていません。正直、趣味に金かけられるような実力でもないからね。でも12平均律では物足りない!という方は少なくなくなくはないはず。
という訳でできるところまでやってみましょう!
SynthMaster One for iphone(無料)を使え
というアプリが存在します。これはGarageBand上でも動くシンセサイザーで、かなり優秀。とはいえ最低限のシンセいじりはわかっておかないと厳しい。
コイツにはFineというツマミがあります。最大で±64cent。osc1と2でデチューンさせたり、ビブラートをかけたりできます。これでトラック毎に設定するとなると、トラックを行き来する羽目になる。
ところでこのFineですが、midi上のベロシティを参照できます。音量はベロシティを参照しない状態でデフォなので専ら音高をいじれるものとして機能させられちゃうわけです。
残念ながらベロシティは数字で設定できないので正確さは欠きますが、少なくともこれでトラックを行き来する必要はありません。でも、ノート一つ一つを見て調整していく必要があるので、どちらにせよそこそこ手間はかかる。でも圧倒的にマシ。
このFineも数値で設定できないので、調整を簡略化した方がよい。上図のように設定することで打ち込み時のデフォルトのベロシティ値が大体0centと対応し、上限に振り切ることで約17cent(純正音程を作るだけならこのぐらいずらせれば十分)になる。下限も-64centまでいけるから、割と自由度はある。私は面倒だからこれでやってる。
なんか思ってたのと違う......
はい。違います。この方法では特定の調律を再現することができないし、厳密な数字に基づいて調律できないしで、なんかすごく釈然としない。厳正な調律を以て数学的な音楽をやりたいとかって人は、大人しくReaperをお使いください。
まあこういう任意のノートだけ動かすというのは現実の楽器では困難ですから、これ特有のアプローチを考えて体系化するのも面白そうだよね。私もぼちぼち勉強して考えていきたい。
他に方法ないの?
だってこの方法だとSynthMasterOne for iphoneで作った音源にしか適用できないじゃん!ピアノ音源とかでも使ってみたいんですけど!!
うーん、わたしの使っているスマホ版では確認できないんだけど、風のウワサによるとピッチホイールがついてるバージョンのGarageBandがあるらしい。しかしそれも数字では設定できないし、打ち込みに対応していない。
AUNewPitchってプラグインもあるけどプラグインである以上やはりトラックを行き来することは避けられない。しかもおそらく雑にズラしているだけなので、音質が変化してしまう。
そんな訳ですから、贅沢を言うならPCをお買い求めください。正直あんなシンセアプリがあるだけでも非常にありがたいことなんですから。
おわり
というわけで今回はGarageBandでXenharmonicを使える方法を捻り出しました。とはいえ全部独りでやってるので私の知らないところでもっと有効な方法があるかもしれません。もしご存知でしたらご教示お願い致します。