良いのか悪いのか、食欲減退の謎
1時間で終わるはずのゼミが3時間越えとなったこの日。
私の研究状況から始まり、最後には道元の曹洞宗にたどり着くという謎の道筋を辿りました。
既に19時を回っていたので、ゼミの友達と一緒にラーメン屋さんに行きました。
この友達は大食漢で本当によく食べます。
私がお腹いっぱいという雰囲気をだすと「残り食べる!」と言い出すし、深夜に「お腹空いた」とむくっと起き上がり背脂ラーメンを求めて歩き出す日もあるらしいです。
そんな状態で健康でいられるはずもなく、次々と健康診断に引っかかっています。友達はとても頭がいいのですが、食べ物になると途端にバカになるところが面白いです。
ラーメン屋に行った日も安定に背脂ラーメン、ご飯、餃子のセットを頼んでいました。「このセットが友達のこの体を作り上げたのか、、、」と心の中で思いながら(いや、もはや口から出てた)、私もラーメンを食べました。
研究の話をしながら食べていたのですが、急に友達の箸が止まります。
なんだ?と思ったら、「やばい、もう食べられない、、、」と言い出します。「こんなに少食になるなんて、、、」とショックを受けている友達。
見てみると、ご飯がお茶碗に残っていました。
既に背脂ラーメンと餃子は食べ終わっており、十分食べてるだろとは思ったので迷わず本人に伝えました。「十分でしょう。」
でも、確かにおかしい。
いつもなら替え玉してもいいくらいなのに。
友達になにか変化があったのかを聞くと、最近エゴマ油を食べ続けていると言います。友達がエゴマ油を買っている現場にはいたので、「ああ、あれか」という感じで聞いていました。
聞けば良いエゴマ油を食べ出してから、受け付ける油と受け付けない油が出てきたようです。以前は味は濃ければ濃いほど良い、油はあればあるほど良いだったのが、エゴマ油を開始したら好みが変わってきたようです。自分の体の脂が全て良質に変わった気がすると話していました。とにかく調子が良いみたい。
詳しい原因はわかりません。でも、確かにそこを境に食の好みが変わってきたようです。繊細な味も感じ取れるようになったということなのでしょうか。暴食ができなくなり、体重も徐々に落ちているらしいです。
結局友達はご飯を食べきることができませんでした。
「お百姓様に申し訳ない、、、」「この米不足の時代になんてことを、、、」とご飯を残したことが相当ショックなんだろうな、と同情してしまうほど落ち込んでいました。数年ぶりにご飯を残してしまったようです。
そのまま健康的に体になれば良いのにと思うのですが、あのセットが二度と完食できなくなるというのは耐えられない様子。きっとまたチャレンジすることでしょう。
ただ健康体になったというのなら良いのですが、いつも私の2倍くらい食べていた友達が、突然自分以下になるとちょっと心配ですね。
帰り道もずーっと友達は落ち込んでいました。
食しか楽しみがないと言っていたので、食が上手くいかないのは確かに悲しいですよね。食べ始めてから25年、初めての挫折かもしれません。
読んでいただき、ありがとうございました。