【就活】時すでに4年生の12月。追い込まれても辞退した会社(後編)
※この記事は「【就活】12月に内定辞退したのはこんな企業(前編)」の後編になります。
そちらも読んでいただけると、よりわかりやすいと思います。
前編では、企業との出逢いからインターンの内容までをお話しました。
後半は辞退までの経緯となります。
仕組まれた?呼び出し
止まるきっかけを作ってくれたのは大学の教授でした。
そして、私の卒論の進み具合、インターンに取り組んでいることを企業に詳しい別の教授に話したそうです。
すると私の所にこんなメッセージが
「すぼみさんと同じように就職先でのインターンが重く、卒論が進んでいない学生がいる。状況把握をするから情報提供のために就職課に行って欲しい」
私は先生に「大丈夫大丈夫」と言っていて、相談はしていませんでした。
このメッセージを見て、「情報提供ならいっか」と行くことにしました。
しかし、びっくり。そんな学生の相談はなかったのです。
私が相談しないことを見込んでの作戦なのか、、、と感心してしまいます。
そして、その流れで就職課の係とお話をしました。
(今となっては感謝しかありません)
立ち止まる
インターンで何をしているのかを係の方に話しました。
仕事をしていること、課題があること、無給なことを何気なく話しました。
すると、係の方は険しい顔をして
「そんな話聞いたことない。今まで聞いた中で一番ひどい。」と言いました。
私はハテナでいっぱいです。
とても勉強になっているし、自分も出来ると思っているからやっているだけ。
現に課題も仕事も順調でした。(卒論は滞ってたけど)
ですが、「それはあなただから成り立っているだけ。普通できるものじゃない。ブラック企業の模擬体験をしているよ。」と言われました。
「普通じゃない」それを聞いて涙が出ました。止められないくらいに。
私はずっと企業へ対してモヤモヤしているところがありました。
連絡のこと、お金のこと、考え方のこと、色々なところを知って不信感を持っていました。
なにより引っかかっていたのは
「この事業すぼみさんが来なかったらやめようと思ってたんだよね」という社長の言葉でした。
私はその事業に一番の魅力を感じていました。
企業自身も大切にしていたメインの事業です。
「なんでそんな簡単にやめるとか言うの、、、?」と疑問に思っていました。
ちゃんと企業と話そう。そう決めました。
企業とのお話①
この時私は企業を辞める気はありませんでした。
話せば分かってくれると信じていたからです。
私が主に議題にあげたのは2点です。
・インターンのスケジュール改善
・なぜ事業を辞めるといったのか
とりあえず、この2点が納得出来れば良いと思っていました。
しかし、甘かったです。
インターンのスケジュール改善は無視されました。
無理な要求はしていません。
・卒論が終わるまでは学業優先にさせて欲しい
・前の日までには日程を教えて欲しい
この2つだけです。でも、それに対する答えはありませんでした。
そして、事業を辞めるといった主な理由は「事業にずっと携わっていた人がやめるから」でした。
そして、「詳しい人がやめたら続けられないでしょ!弱音を吐くこともダメなの?こっちだって弱気になることはあるよ!」と強めの口調。
「いやいや、本当に大事な事業だったら継続できるように前もって考えておくでしょ。続けるかどうかは弱気強気の問題じゃなくてやる気の問題じゃん」と思ったのはぐっとこらえて話を聞いていました。
この時点で私はぼろ泣きしてました。
信じていた企業を疑い始めていたこと。
企業が私の意見を論破するようにしか話さないこと
私が悪いという結果で終わらせたこと。
続けるかどうかの考える期間は一週間だけしかもらえなかったこと。
限界でした。
そして、また学校へ
この日はちょうど居合わせた就職カウンセラーの方とお話することができました。
やっぱり聞き方が上手で、私もぽろぽろと自分の気持ちを話しました。
実はお見合いの話をされたこと
空いてる時間が少しでもあればオンラインでもいいから働くように言われていたこと
まだ企業を理解しきれていないのに、プログラムの担当に勝手に決まっていたこと
辛いという感情を押し殺すように育ってきたこと
頑張るのレベルがわからないこと
誰かが助かるなら自分が犠牲になってもいいと思っていること
インターンの内容、自分の生い立ちなどを少しずつ話しました。
この時も涙が止まりません。この期間何リットル泣いたんでしょうね。
「もう十分頑張ってるよ」
その一言だけで私は救われた気がします。
「辛い」
そう自覚しました。
親と話し合って「内定を辞退すること」を決めました。
”企業に不信感があり、自分が辛い状態にある。”
それだけで、辞退するのには十分な理由でした。
それでも、他にも2つの理由がありました。
私は企業の事業内容はとても好きです。
そのため、内部には入らずボランティアのような形でお手伝いする関係の方がいいと思ったこと。
そして、理想通りの企業だったからこそ、社会人の一歩目ではなく、成長した力を発揮する場所であると思ったことです。
企業とのお話②
そして、辞退の旨を伝えるべく企業へ行きました。
「内定を辞退します。もし可能であればボランティアのような形で関係を継続させて欲しいです。」と話しました。
すると、あっさりOK
(この後、企業の良いところを1時間以上聞くことになりますが。)
この場には社長と社員の方と私の3人だけでした。
年齢が倍以上の社長と10歳年上の社員の方に意見するのはとても勇気が必要でした。
でも、言い切った!そして泣かなかった!
この時、社長はお話してくれましたが、社員の方は話してくれなかったのが心残りです。
私の指導係で、1番一緒にいた方でもありました。
何を思っていたのか言って欲しかったです。
前回の時も何も話してくれませんでした。
「ずるい、逃げるなよ」
そう思ってしまいました。
きっともう企業と関わることはないと思います。
そして、今へ
こうして私は大学4年生12月で内定0の状態になりました。
前に頂いていた内定も既に断っていましたからね。
私は1ヶ月で15日インターンに行っていました。
さらに、家でも課題です。異常な状態でしたね。
それでも今は前を向いています。
だって、大学4年生で就職しないといけないというルールはありませんもんね。
すごく良い経験と話すネタが出来たなと思っています。
こんなことがあっても、やっぱり福島に関わりたいと思っているのだから、この気持ちは本物だと再確認も出来ました。
まだはっきりした道は決まっていませんが、進みたい道は決まっています。それに向けて準備中です。
一旦レールを降りてみて、周り道しなければ見えない景色があります。
「なにも決まっていないということは自由だと言うこと。
なんでも好きなことをしていいんだよ。」
教授の言葉です。
親に関してはあまり触れてませんが、いつも味方でいてくれて、私以上に悩んでいたと思います。本当にありがとう。
教授、就職課の係の方、両親、友達、みんなが味方でいてくれることに気がつけたこと。
それが、私が前を向いている理由です。
この方達に恩返しします。
読んでいただき、ありがとうございました。
これが就活の当たり前ではないので安心してくださいね笑