余興

 こんばんは。
 ほんとは7/22になったらnoteを書こう、と思っていたのですが、それたと週一回更新が守れなくなってしまうので(勝手に決めたルール)、書きます。つまりは余興、蛇足、行間です。どうぞお読み飛ばしください。
 
 さて今週は何がありましたかね。
あ、the HIATUSの新曲MVが公開されましたね。


 いやあ〜〜〜〜〜〜〜〜、良いですね。良い。同じハイエイタス好きの友達に教えたら、「Insomnia作ってたのと同じバンドとは思えない」って言ってました。わかる。あと細美武士さん、英語の発音上手くなってない?わかっちゃうんだなこれが。細美武士さんの英語の発音大好きマンだから。
 高校の時合唱部で、ラテン語の曲なんかを歌っていた影響で、アルファベットの発音にうるさくなってしまったところがある。細美武士さんのs→tの発音は神がかっている。
 802だったか、「ヒップホップとか(だっけ?)の電子音に、どこまで生の楽器で対抗できるか」みたいなことを言っていたのが、すごく腑に落ちる曲だった。確かになんとなくヒップホップというか、そっちの系譜を感じる。私は音楽ジャンルに詳しくないのでこれは適当な感想です。
 あと、MVの動画には字幕機能があって、和訳もしくは原文を表示できるようになっている。大方今のYouTube一強時代に合わせた作りなんだろうけど、ごめん、字幕がダサい。いやでもしょうがないんだよな……YouTube側の字幕機能の字がダサいだけだから……。にしても、MVがせっかく良い感じなのに、その上にデカデカと丸ゴ白抜きの文字が出ると笑っちゃう。字幕出さなきゃ済む話なんだけど。
 the HIATUSの新譜、ほんとうに楽しみだ。入りのリズムがめちゃくちゃ不安定なのになぜか最終的に収束して安定する不思議曲ことLife in technicolorが収録されるみたいだし。あと細美武士さん、歌詞に「Silence」って単語入れがちだけど、ついに曲名になってて愉快でした。
 新譜出たらまた聞いた感想をnoteに書くかもしれない。未定です。
 
 あとは……そうだ。ボカロPのトーマさん、と目されている方が、ツイッター上に現れた、というのを、まさに今日知りました。
 今まで書いてきた記事の傾向から、なんとなーく、「ボカロとか聞かなさそう」という偏見を持たれてそうな気もしますが、めちゃくちゃ聞きます。
 私の音楽遍歴は、アジカン→ボーカロイド→9mm→ナッシングス・時雨→ハイエイタス→バースデイ、ですからね。昔は音楽のこととかあんまりわかってないただのオタクだったんですが、母親の英才教育(参照)が見事に開花した次第です。
 さてそのオタク時代、私の好みを作り上げた三大ボカロPといえば、164・YM・トーマ(敬称略)でした。お三方とも、今聞いてもめちゃくちゃかっこいい曲を作る人たちです。
 特に、トーマさんからの影響は非常に強かったなと、自分でもわかるほどにそう思います。私は今、趣味で小説を書いているのですが、その小説の、なんでしょう、言い回しというか、雰囲気というか、とにかくそういうものが、トーマさんの創作物にバシバシに影響されています。
 トーマさんのアルバムに「アザレアの心臓」というのがあります。
 


 発売当時、オタク全盛期だった私は、発売日にアニメイトに駆け込みました。オタクは発売日にブツを買いに行きがち。今もそうだし。
 だから、今手元にあるCDは、初回限定版です。「アザレア情景」という、トーマさん書き下ろしの、曲に合わせた小噺集が、CDに合わせて付いていました。
 それが、まあ、良いんですよね。小説、ではなくて小話、というのがいいんだろうな、と思わされるというか。
 通常小説って、ある程度の文量を、状況説明に費やさないといけないところがあります(と、私は思っています)。この小説の時代設定はいつで、場所はこういうところで、主人公はこんな名前で……というようなことです。しかし、「アザレア情景」に収録されている話は、それを書く必要がない。なぜならこの話は、楽曲ありきのものだからです。はじめに楽曲ありき。だから、楽曲に使われているものを除き、固有名詞や状況説明を出す必要はないのです。芸術品の意図というものは、「語るに落ちる」であるので。
そしてそもそも、「アザレア情景」は初回限定版の付録ですから、ここからしかわからない楽曲に関する情報があるのってあんまり良くないと思うんですよね。楽曲を楽曲だけで完成させるためには、他の余計なものは、あくまで「余計」でなければならない。
 そしてこの、状況説明を一切省いた小話は、言うなれば小説の山場だけを持ってきたようなもので、とてつもなくエモーショナルです。そもそも楽曲というのがエモーショナルな部分に訴えかけるもの(だと私は思っている)ので、エモーショナルの累乗。つまり最高。
 そして使われているフレーズがまたいいんですよね〜。簡潔で、決して難解な言葉を使っているわけではないのに、なぜだか頭に残り続ける。
 
 さて、ここまで読んでいただければわかる通り、私はトーマさんが大好きであります。しかしボカロP・トーマは、「アザレアの心臓」以降、ほぼ消息不明の状態になります。
 そりゃ〜〜悲しかったですよ。こんな才能の塊が、あんな程度で終わっていいわけがないと、そう思っていました。残酷なようですが、私はノブレス・オブリージュに賛成派なので、才能のある者はそれをいかんなく発揮するべきだと思っています。オメーの才能を世界に轟かせてくれ〜〜〜〜〜!!!!と、曲を聞くたびに思っていました。
 そして6年の月日が経ちました。6年だそうです。そんなに経った?ほんとに?にわかには信じがたいですが、まあ6年です。
 トーマさんのツイッターアカウントが新生したとの情報を入手しました。
 バイトに行く途中だったのですが、速攻でアカウントページを開きます。ツイート内容は全て音源。かっけ〜。意を決して動画を開きます。
 正直いうと、私はここでちょっとビビっていました。天才が月日を経て凡人に変わってしまうことなんて、往々にしてあることです。
 トーマさんが変わってしまっていたらどうしよう。そんな不安を少しだけ抱えながら、流れてくる音に耳をすませました。
 
 めちゃくちゃテクノ。
 
 ん!?いや、え!?確かに変わって欲しくなかったけど、そういう!?
 なんというか、シティポップというか、そんな感じの耳障りの良いテクノになってました。びっくりしたあ〜〜。子供がグレたらこんな感じなのかな。
 しかし、音源をよくよく聞いてみると、もしかしたら錯覚かもしれないんですけど、なんか……「トーマっぽい」んですよね。リズムの感じが、なんとなく。説明できないんですけど。
 トーマさんが、また音楽活動を再開するというのなら、マジでめちゃくちゃ嬉しいです。音源フルで出してくれ。そして金を払わせてくれ。よろしくお願いします。
 以上、終わりです。
 

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東
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