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子どもが欲しいけど決断できない、過去の私へ。
「いずれ子どもは欲しいけど、まだいいかな。」
「仕事のタイミング的にいつがいいんだろう…」
「子どもを産んじゃったら、自由じゃなくなる気がしちゃう」
「もうちょっと遊んでいたいかな」
これは実際に、20代半ばだった私が思っていたこと。
最近、ふと思ったのです。
いまの私が、その頃の私に声をかけるとしたらなんと言うだろうかと。
子どもをすぐに産みたくなかった理由、産めなかった理由。
背中を押してくれた上司の言葉。
子どもを産んでみてどう変わったか。
いまの私、これからの私について。
過去の私や、過去の私と少し似た状況の、働くのが好きな女性たちへ。
1児のママで、働くのが好きな、いまの私より。
この記事をお読みになる前に。
最初に、私の考え(この投稿の結論)をお話ししておきます。
「仕事とかタイミングとか、あまり難しいことを考えずに、欲しいなら早く産もう!子どもが自分の人生を本気にさせてくれるから、大丈夫だよ!」
ここから先読むか、どうか、ご自身の心を大切にして決めてください。
これは地方で働いている私の人生での結論であって、当たり前だけれど、どの女性にでもいえることではないと思う。
そして、妊娠に悩んだことはあるけれど、不妊治療の経験はありません。
妊娠・出産にあたっては、本当にいろんな立場の女性がいるし、こちらに意図はなくとも傷つけてしまうこともあるかもしれません。
でも、もちろん、私はそれを望んではいません。
もし、少しでも興味を持ってもらえたなら、このあともぜひお付き合いください。
子どもをすぐに産みたくなかった理由と、産めなかった理由。
まずは、産みたくなかった理由。
よくありそうな話ですが、「もっと自分にお金と時間を使いたかったから」です。
私は20代前半の、時間もお金も比較的自由に使えるオトナ女子黄金時代(?)を、ほぼ部活指導に費やしていました。
土日は基本、ジャージ姿で体育館にいました。
お金は懇親会や遠征費、ジャージの購入などに消えていきました。
丸1日休めたのは、月に1日程度だったと記憶しています。
結果、病休をとって顧問を下りることになりました。
私は、本当はもっと、休日を自分のために謳歌したかった。
それを行動に移したり言葉にすることができず、目の前の生徒への情もあって、身体を壊すまで頑張り続けてしまいました。
そして、今度は自分の人生を考えていこう、と思ったら、立ち止まってしまったんです。
ここで妊娠をしたら、自分のための時間をほとんど持てないままママになる。
かといって、「もう産んでもいい!」とちゃんと割り切れる日も、待てど待てど来ませんでした。
とにかく、子どもがいる人生は自分の時間が奪われる感じがして、なかなか踏み出せなかった。
思い返せばこの感情は、子どもが生まれる瞬間までずっと消えなかった気がします。
実はこれとは別に、すぐに産めなかった理由もあります。
先ほど病休をとった、という話をしましたが、これは心の病ではなく身体の病で、いまも治療中です。
服用している薬の影響で、3年ほど、妊娠そのものがドクターストップという時期がありました。
これ、もしすぐに産みたい人だったら相当つらいと思いますが、幸い私はそうじゃなかったので、むしろそれを言い訳にして義両親の「早く孫見たいな~」攻撃をしのげて、好都合でした。笑
ただ、病気には出産後もだいぶ苦しめられたので、母体が健康な状態で産めるのは本当に幸せなことだなと思います。
「若いうちに産め」というおばちゃまたちの余計なおせっかいも、あながち間違っていないのかもしません。
背中を押してくれた上司の言葉
そんな私も、全然割り切れたわけではないですが、重い腰を上げて「そろそろいっか~」と思う時期が来ました。
でも、今度は「いつ妊娠するのが職場に迷惑が掛からないんだろう?」問題にぶち当たるのです。
当時は2年生を担任していたので、もう少ししたら受験生か、妊娠したらまずいよな、卒業まで見れないな、、とか、いろいろ考えてしまって。(世の中には担任の妊娠に理解のないモンスターもいるらしいですからね。)
で、当時の管理職が女性だったので、2人きりになれたときに、思い切ってその不安を口にしてみたんです。
「この仕事してると、いつ妊娠していいかわからないんです。」と。
そしたら、まっすぐ目を見てこう言ってくれました。
「そんなの、いつでもいいんだよ。赤ちゃんができるっていうのは、本当に本当に奇跡的なことだから、欲しいと思った時にできるかだってわからない。仕事の代わりなんてどうにかなる。自分の人生を一番大事にして大丈夫だから。」
書きながら思い出して涙が出るくらい、この上司には本当にお世話になりました。
妊娠を報告したときにも自分のことのように喜んでくれました。
私もいつか、自分の後輩に同じことを言えるようになりたいなあ。
そして、女性が安心して産める職場がもっと増えるといいなあと心から思います。
子どもを産んでみて。
自分の子供の可愛さは、想像をはるかに超えるものがあります。
「私はこの子に会うために生まれてきたのか!」と本気で思いました。
かわいいけどしんどい、しんどいけどかわいい!を、1日に何度も往復しました。
私は産休に入るとき、「しばらく仕事から解放される~!!」と意気揚々としていたんです。
だけど、待ち受けていたのは意外な感情でした。
「早く社会復帰したい!!!!!!!」
産後のダメージは交通事故何か月とか、睡眠時間がどうとか、そんなことよりも、社会から私と息子が2人、切り離されているような孤独感が何よりもつらかったんです。
私が出産したのはコロナ真っ只中で、人とのかかわりも最小限、ただでさえ孤独に耐えなければならなかった時代。
そんな生活が、「私、実はめっちゃ働くの好きじゃん!!!」の感情に気づかせてくれました。
その気づきが、これまでの自分にはなかった行動力に繋がっていきました。
オンラインコミュニティに入って、自分とは住む地域も仕事も違う人との関わりから学びを得るようになりました。
息子の一時預かりの日には、20代の頃に失った自分の時間を取り戻すように、自分にお金と時間を使って、いろんな経験をしに行きました。
これからどう生きていきたいか、真剣に考えるようになりました。
そんな毎日が、もうやめたいと思っていた仕事を、もう一度頑張りたいと思わせてくれました。
息子との出会いが、私が私の人生を本気で生きるための原動力になってくれたんです。
「まだ自分の時間が~」と言いながら足踏みしていたらきっと、いまもこの先も、なんとなく仕事をして、なんとなく旅行に行って、なんとなく貯金して、なんとなく年をとる生活になっていたでしょう。
これからの私。
子どもを産めば、もちろんある程度制約ができます。
私はいま転職活動をしていますが、これからの自分へのワクワクと同じくらい、正直、いつも頭の中は先の不安でいっぱいです。
「2人目産むのはいつがいいんだろう」
「息子の急な体調不良で休める職場だろうか」
「通勤が長いと息子に寂しい思いさせちゃうかも」
「旦那が夜勤の日はどうしよう」
「義両親が頼れない状態になったらどうしよう」
転職活動しないでいまの仕事を続ける方がいろいろ楽だし、「息子のため」と諦めるのは聞こえはいいかもしれないけど、自分の違和感にも正直でいたくて、悩んで悩んで自分で決めたことです。
一度決めたら、あまり頭で考えすぎず、軽やかに。
でも、いつでも、自分と家族が幸せでいられる選択を積み重ねたいなと思っています。
最後に、20代半ばの私へ。
人の顔色を窺って目の前のことにがむしゃらだった20代の自分も愛おしいけど、ママになってしたたかに生きてる自分が、今はすごく好きです。
私を不自由にしてでも、息子は私を幸せにしてくれます。
子どもがいる人生は、あなたが思っているよりもずっと豊かだから、あまり怖がらないで。