いわゆる癌になりました。
先日病院で、4月からの検査結果を聞きました。
診察を受けたのは血液内科というところ。
耳馴染みはないのですが、難しい病気を扱うことが多いようで、やはり多少ナーバスになります。
僕はずっと、自分より比較的に年齢の高い方とのお付き合いが多かったことや、専門分野では早くに職に就いたため、ずっと「若手」と言われてきたので、気持ちだけは若いつもりなのですが、昨年は何人か、大きな病気をした友人がいたこともり、そろそろそういう年齢に差し掛かってきたのだと思い知らされます。
今回、診察結果を聞いて、ちょっと考えさせられました。
ちなみに、本態性血小板血症という病名で、血液の癌の一種とのこと。
すぐにどうこうなるわけではなく、医師の先生からは、「とりあえずこの薬を飲んでみて様子を診ます」とのこと。不摂生を止められたわけでもなく、生活上の注意などもないので、これから長くお付き合いする、ちょっと面倒な友人が1人2人増えた感じでしょうか。
とは言え、、、
やはり‘気持ち穏やか’というわけにもいきません。初めて「残りの時間」ということを、ちょっと感じました。
まずは現状把握。病気について知るため、論文を探します。
そうそう、僕は何かをしっかり調べたいとき、まずは学術論文を探します。インターネットが普及し、特に90年代末には、論文をPDFで手に入れられルようになったので、本当に簡単になりましたから、デザインの勉強もかなりラグができました。
ちなみに論文を探すとき、自分が深く学びたいことが。ある程度絞り込めているのであれば、その内容で検索します。
しかし今回のような場合、そもそも僕が医学の論文を読めるわけがないので、病気について、引用数が多い論文の執筆者を見つければ、その先生方がトップクラスの専門家ということになります。
そのクラスの方であれば、多くの場合、分野を問わず論文以外にも色々な場で、執筆などが見つかりますから、それを参考にします。
この方法はかなりオススメです。
ちなみにですが、最近はかなり減りましたが、テレビなどで有名だったり、第一人者のように言われている方が、学会では全く評価されていない、、、なんてことが時々あります。
さて、自分の新たな友人について、詳しい方の紹介を聞いたところで。
今年のはじめ、SNSで書いたことですがざっくりと、20代は大学院、30代は大学で教え、40代はデザインの世界に来ました。そうすると50代はデザインの世界で力を発揮したいと思っています。
実は1月に少し体調を崩したことで、検査をしたのが今回に繋がりますが、他にも2月、3月は叔母の孤独死で慌ただしくなったりと、色々なことがありました。
そうしたこともあって、今年は色々考えさせられる出来事が続いており、自分の残り時間を考えるに至りました。
もっとも、こうしたことを書いている人ほど、実は長生きしそうな気もしますが(笑)
冗談はさておき、今回のことで、例え健康であっても人生には限りがあることを感じました。
僕は残念ながらそれほど優秀な研究者ではありませんが、やはり「研究所としての結果を残したい」という気持ちはあります。
おそらく僕は、今後ずっとデザインと関わっていていくでしょうから、経営学やマーケティングとデザインを繋ぐ仕事でも結果を残したいです。
できれば弟子も育てたいし。
趣味なども含めて、やりたいこともたくさんあります。
そう考えると、人生をサボっている時間はありません。周りからは好きなようにやっているように見える部分もあるでしょうが、実は変に気を遣って疲れることも多々あります。
だからこそ、自分にできること、やるべきことを、これまで以上に‘我儘に’頑張らなきゃ。
そんなことを感じました。