学びと思考を続けるしんどさと呼吸のしやすさ
最近いろいろしんどい。ものすごく仕事が忙しいとか、めっちゃ嫌なことがあったとかではないのだけど、地味〜なモヤモヤが重なって地味〜にしんどい。
ここ1ヶ月くらい毎週末のように遊んでいた大すきな友人が、脚の手術で入院しちゃって寂しい。
他部署から引き継いだ業務がリモートワークに不向きすぎて、案の定トラブルが起きて始末書を書かされた。
1週間くらい前、なかなか寝つけずに『GALS!!』の続編を読んでいたら唐突に「恋してぇ〜〜〜」という気持ちがむくむく湧いてきて、マッチングアプリをダウンロードしたけど秒で飽きた。
アプリで出会いを探すのは1年半ぶり3度目だ。最初に使ったのは6年半付き合ったモラハラ&ミソジニー男性と別れた直後で、「新しい恋始めちゃうぞ〜〜〜」とアドレナリンを放出しながら挑み、はじめてアプリを介して会った相手と2回目のデートでオザケンのラブリーをデュエットして完全な恋に落ち、夜が深く長い時を超え、世界に向かってハローなんつって手を振り、超スピードで交際をキメた。まぁそのあと半年で振られたんだけど。
そこから1年くらい恋人ができなくて、婚活パーティー街コン合コン飲み会紹介と出会いの場に行きまくったけどまぁ〜恋人できなくて、正月休みで暇だったときに2度目のアプリ利用に踏み切ったのだけど、しんどくなってすぐやめた。3日でアンインストールした。なのにまた懲りずにやってる今。
アプリのなにが疲れるって、取捨選択と意思決定が無限に必要とされるところ、大量のメッセージをやりとりしなきゃならないところ。
盛れてる写真を何枚か選んでプロフィール文もちゃんと書けば、登録初日は100人とかから「いいね」が来る。で、画面に次々と現れる男性を右(ありがとう)か左(ごめんなさい)にひたすらスワイプして仕分ける。
最初は外見がタイプな人を見つけるたびにテンションが上がったり、マッチングした相手ひとりひとりに対して丁寧に返信したりする。でも、膨大な情報を処理しているうちにだんだん疲れてくる。
noteとか書いてる人間がこんなことを言うのもおかしいかもしれないけれど、わたしはテキストでのコミュニケーションがあまり得意ではない。表現方法の話ではなく、LINEやメールのこまめなやりとりが苦手という意味で。要は筆不精なのだ。
誰が誰だかわからなくなりながら、やりとりのたびに都度相手のプロフィールを見に行って仕事やら出身地やら趣味やらを確認して、振られた話題にしっかり言及しつつ「〇〇さんはどうですか?」って質問返しする、そういうラリーを同時並行で続けるのはキャパ的に5〜6人くらいが限界。それ以上は続かない。
なんとなくやりとりのテンポが合わなかったり、ちょっとでも違和感を覚えたりしたら、返信をやめる。
でね、今回登録2日目くらいに激ヤバ案件が発生したから聞いて!?!?
年齢は確か30代前半、配給会社勤務、すきな音楽はビートルズと、あとなんか忘れたけど60〜70sあたりのバンドを2〜3組書いてた男性から「いいね」が来てて(わたしもプロフィールにブラックミュージックとロックがすきと書いてた)、あっ趣味合いそうだな〜と思って右スワイプしたらマッチング成立するじゃない。
しばらく経って相手がよこした第一声がこれよ。
「こんばんは。女性にしては珍しい趣味してますね! 興味あります^ ^」
な に さ ま ????
これだからサブカル男は……と天を仰いでしまった。いやすべてのサブカルずき男性がこんな失礼な人ばかりではないよ。でもこういうケースがあまりにも多いのよ。過去にアプリでやりとりした人もそうだし、飲み屋とかで会う人もそうだし、こんなんばっかりよ。この前Twitterで炎上してた某映画情報メディアの元編集長しかり、冒頭に書いた元彼しかり、無意識でミソジニーこじらせてる人が多すぎるのよ。そしてわたしもつい最近まで、男性のこういう言動に対してなんの違和感も抱かず、笑顔でスルーしていたのよ。
まじでしんどい。女性蔑視が堂々と蔓延り、女性自身もそれを内面化し「普通のこと」として受け入れてしまっている、この社会の構造がしんどい。
こういうことが起きるたびに、恋愛や結婚に対して前向きになれなくなってしまう。
ジェンダーやフェミニズムについて学べば学ぶほど、この複雑で繊細な問題を理解しようと歩み寄ってくれる、聞く耳を持ってくれる男性を探し出してお付き合いするとか無理ゲーじゃね?ってなる。
いやていうか歩み寄って「くれる」ってなに? なにゆえの低姿勢?? わたしたちはこれから先もずーっと強者の機嫌を損ねないように言葉を選んでへらへら笑って生きてかなきゃならないのか??? 自分で書いてて絶望しそう。
友人に「知り合い紹介するよ!どんな人がタイプ?」と訊かれて「話し合いができる人、差別や偏見がなくてフラットな人、塩顔」と答えると、「でも差別する人ってあんまいなくない?」と返ってくる。
違うの……差別を差別と捉えず、無自覚攻撃してくる人が大半なの……と毎回死んだ目で説明するのもいい加減疲れてきた。
たまに「あんまり考えすぎずに受け流したほうが生きやすいよ〜」とアドバイスされるけど、わたしからしたら思考停止して自分を殺すほうがよっぽど生きづらい。
最近はフェミニズムにまつわる本を読んでいるときや、クローズドなコミュニティで同じような想いを抱えている女性たちとお話しているときがいちばん心が落ち着くし、楽に呼吸ができる。
誰かが過去に体験した痛みや悲しみを共有してくれるたびに泣いてしまう。同時に、そうやって打ち明けられる場所があることがどれだけ重要かを痛感する。
言葉にできていないだけで、表立って声をあげられていないだけで、小さなモヤモヤを抱えている人はたくさんいる。
なんかおかしいな?と思っても、違和感を口に出さず「まぁ、しょうがないよね」と諦めている人がどれほど多いことか。
わたしはそういう気持ちを文章で表現することが人より得意だから、学びと思考をやめずにもっと発信していくべきだと思っている。しんどいけど。
noteでもフェミニズムについての連載を始めたいなと前々から思っていて、少しずつ準備している。誰かが言ったことの引用ではなく、実体験をもとにしながら、極力オリジナルな言葉で語るような。
とはいえフェミニズムに興味を持ってくれた人には、ネットの記事とかじゃなくぜひ入門書を読んでほしいな〜と思うので、わたしのバイブルを貼っておきます。
ものすごく身近でわかりやすい例と共に、フェミニズムとはなんぞや?ということが書かれているので全人類に読んでほしい。
ちなみにわたし個人のアフィリエイトリンクは発行していないのですが、記事内から購入するとnoteさんに1〜2円くらい入るとか入らないとか。note大すきな皆さんはぜひこちらからお手に取ってみてね。
あと同じ著者の『なにかが首のまわりに』がネットで全文公開中なので、ご興味があればこちらもぜひ。
お茶さんとの交換日記、久しぶりに更新したと思ったらこんな内容ですみませ……いや、謝らないぞ。わたしは至極真っ当なことしか言っていないぞ。
もうやめましょうよ、社会の抑圧に負けるのは。
しんどいときは「しんどい」と言いましょうよ。
それでもやっぱり周りの目が気になって発言するのが怖いという方は、DMでもなんでもください。
わたしたちには、安心して話せる場所が必要なんです。
お茶さんの「女ってマジで損だな!!!」って思ったエピソードめちゃ気になる。気が向いたときにぜひ書いてくださいね。