なぜいまのパチンコはキツいのか
みなさんこんばんは。脳筋です。
みなさんのパチ/スロ歴ってなんぼくらいですか？
私はというと、こんなやや意識高い系のパチスロ記事を書いている手前とっても恥ずかしいのですが……実のところ歴はたったの２年くらいです。
少し怖い話をするんですが、私が初めてパチ屋に入った時の新台がヴヴヴとバキでした。つまりスマスロネイティヴなのです！
この話を私より早くパチスロ打ちになっていた友人(歴9年)にすると、Fate/stay night UBWのアニメがもう10年前になるよね～という話をした時と同じ顔になってました。こわいね。
今のパチ屋、どう思う？
皆さんはいまのパチ屋の環境がどのように見えていますでしょうか。
釘が死んでいるだの、設定が入らんだの言いたいことは山ほどあるでしょうが、正直なところ私は"マジで終わっている"と思っています。
何がマジで終わっているかというと、もう今のパチンコもスロットも遊戯の範疇を超えてしまっているからです。
さて皆さん、明日近所の強いホールの年イチのイベントにス〇パチの来店があるとします。いくら持って戦いに臨みますか？
狙いがジャグラーとかでない限り、5万くらいはとりあえず財布に入れていきますよね？
はい、もう終わりです。
抽選さえ勝てれば勝率は高いのに、2500枚も凹むことを想定してしまっている。
5万円負ける前に5万円以上出せなんてもうとんでもねえバクチですよ。しかも2時間くらいで５万円が消えますからね。
そして午前中に５枚入るとそのまま１０枚目まで入るパターンが非常に多いです。
まあここが本当の本題なんですが、いまのパチンコスロットはバクチですらないってところがマジのガチで終わっていると私は感じています。
というわけで、現代パチ屋の地雷原をいかに歩んでいくべきかについて語っていきたいと思います。
現代パチ屋のここがしんどい！
私が初めてパチ屋でパチンコを打った時の話をしましょう。
私がパチ屋に初めて足を踏み入れた時、ワンパンマンの1/319が新台で置いてありました。
ワンパンマンという版権が好きだった私はそのまま友人と並び打ちをし、結果としてはボロ負け……とりあえず一回当てる！という気持ちで粘り続け、4枚目が入ったところで初当たりを取りましたが55%のRUSHが取れずそのままショボ出玉で終了。一方友人は早めに当たって３万発出していたので、夢もあるしこのまま捲るまで粘着することを決意しました。
そして１週間後……気づけば20万ほど負けていました。
何度やっても等倍以上ハマりRUSHは全然取れず、入ったとしてもほぼ単発ばかりという逆ビギナーズラックを発揮していたのです。
当時大学生だった自分からすれば20万の出費は手痛い出費で、その一週間はショックで何も食べられなかったのを覚えています。
それもそのはず、1000円で12回しか回らなかったのでそりゃあ負けるでしょう。とはいえ当時の私はゴリゴリのパチンコ初心者。これが当たり前だと思っていました。
後で調べたりパチンコ歴の長い友人に話を聞いて、自分はかなり分が悪い勝負をしていたことに気づきました。
結局ワンパンマンとの勝負は今の今までお預け状態になっているというわけです。
いまお話ししたこのエピソードが今のパチ屋がしんどい原因であり、これからもしんどくなっていく要因に違いないでしょう。
調整を渋くしすぎると初心者はアホらしくなってすぐ辞めるし、今までパチンコを打ってきたファンの方たちもお金が尽きて離れていってしまいます。
まあこれも仕方のないことなんですよね、実のとこ。
なんでこんなにしんどくなったのか
理由は大きく分けて三つほどあります。
①いろんな規制の影響
②景気がよくないから
③メーカーの横暴
①いろんな規制の影響
パチ屋はいつの時代も自主規制をしながらつつましくやってきました、
一応ギャンブルではなく遊戯という体裁で営業しているグレーな存在なため、やりすぎないギリギリを攻めているのです。
そのギリギリのラインを守るための保通協とか型式検定とかそういったものがあって、いまだと営業で言えばイベントで射幸心を煽るなだとか、マシンのスペックでいえば面倒な仕組みを導入せざるを得なくなりシンプルに重しくなくなったりスペックが下がったりとか、そういったいろんな規制によって客足が遠のきつつあります。
②景気が良くないから
昔は物価や税金が今と比べてそこまで高くありませんでした。
しかし今はガソリンが180円台に突入しかけ、セブンの海老マヨおにぎりなんて180円します。手に取るたび棚に戻すのが私はとても悲しいです。
もらえるお金に対していろんなものが高価になっているのでパチ屋に落とす金がないんですね。
しかし営利目的でホールは運営されているので利益を出さなくてはなりません。
一定の利益を出さなくてはならないのにホールに来る客は減っている…すなわち、客ひとりひとりから多くのお金を巻き上げるしかないのです。
こうして客単価が高くなったことでさらに客は減り、我々は年々しんどくなっています。
③メーカーの横暴
これが一番ゴミ of ゴミです
毎月１回か２回新台入れ替えがありますよね。
一回の入れ替えで結構な数の台がお店に入ると思うのですがここでクイズです。
お店が設置できる台の数に限りはあるでしょうか、それともないでしょうか。
答えは…"限りある"でした！
それではもうひとつ質問なんですが、入れた台が動かなかった場合利益は出ますか、それとも出ませんか。
答えは…”出ない”です。
ではせっかく入れた新台が儲からなかったらどこで回収することになりますか？
答えは”他の台で回収せざるを得ない”です。
それでは最後の質問です。
ホールはメーカーが売りつける台を買わない自由がありますか。
答えは”ほぼ無い”です。
つまり今のホールはメーカーが作るゴミを半強制的に買わされ続け、その大半がまた新しいゴミと交換されるという悪循環を繰り返しています。
ゴミの買取を拒否したらいつか出てくるまともな商売道具を仕入れられなくなるぞと脅されているので仕方なくゴミを受け入れているんですね。
正直この横暴がなければ今よりかなりマシな環境だったと思うんですが…。
射幸性とかの規制の前にこのヤクザみてえな売り方を規制するべきだと思うんですけど。
以上の３つの理由からいま我々もホールもしんどい思いをしているのです。
お店が釘を締めていたり設定が渋かったりすると嫌な気持ちになりますよね？そうするとヘイトはお店に向くかもしれませんが、それはお門違いです。
ホールはそうせざるを得ないからそうしているだけで、ホールの運営方針としては薄利多売の方が厚利少売より理に適っているのは明らかです。
景気や自主規制とかに関しては時勢とかそういうのがあるから仕方ないとしてメーカーの殿様販売を規制すればホールは設備投資に資金を取られずに済むし、メーカー側も開発に時間や人員を割けるので台の質も上がって、エンタメ的にも営業的にもいいことしかないんです。
なのでヘイトを向けるならせめてホールじゃなくてメーカーとそれを野放しにしているお上にしてください。
今のパチンコのスペック
CR機時代
今と昔ではパチンコのスペックに隔たりがあります。
ひと昔ほど前まではCR機が主流で、初当たりは重くても一回の当たりでの最大獲得出玉数は2400発の強烈なマシンが時代を築いていました。
しかし、射幸性が上がりすぎてしまったことでお上から自主規制を通達され、初当たり確率の下限が1/319で最大継続率が65%と大幅な弱体化を喰らってしまったのです。
それからパチンコの暗黒期に突入します。
暗黒期、Ｐ機へ
追い打ちをかけるように2018年にCR機からP機への移行が言い渡され、最大獲得出玉は1500発へ弱体化。継続率の規制は緩和されたものの一撃性が失われたことで離れたユーザーは依然として戻らず、この時期にパチスロは6号機へと移行しだしていたことで、パチンコスロットともに真の暗黒時代へ突入してしまいます。
この時期に多くの客がホールを離れたことで、店側も利益を確保すべく動くため客単価が上昇。釘が締まりつつありました。
そこからさらにコロナによる営業自粛などが重なりここで息絶えたホールは数知れず…さらに客単価は上昇していきます。
e機、LTの登場
そうして少しずつ釘が締まり続けて現在、規制が更に緩和され発動時の期待出玉が10000発を超えるというラッキートリガーを搭載できるようになりました。
初当たり確率の下限はe機で1/350になりましたが、メーカーの努力により実質図柄揃い1/499以上というMAX機超えのスペックが実現し、射幸性はCR機を超え最高潮に。
これで客が戻るはず……と思いきや戻りませんでした。
なぜならもう皆パチンコに興味がないので打たれず客単価は高いままなうえ、スペックが強烈すぎて釘を締めるしかないという隙を生じぬ二段構えにてもう1000円で10回転とかそういうレベルにまで達してしまっているのでした。
1ｋ/10回転で1/350とか1/500当ててかつＲＵＳＨ取って駆け抜け回避というと、出玉取るまでの実質確率は1/399でも平均1/987になるので確率分母まで回すのに10枚入るならもう富豪の遊び以外の何物でもありません。当然ですが日本に富豪はそんなにいないので誰も回しません。
それでもメーカーは動かないゴミを売るのでホールはさらに客から回収しようとします。あと３年後には1ｋ/5回転になってますよ。きっと。
結局パチンコは打たないほうが良いの？
これに関してはもう”その通り”としか言いようがないですね…。
何もフォローできません。本当にパチンコは終わりです。
打てて優良店の海とか遊タイム近い甘デジとかでしょうね。
どうしても打ちたいのならば留意しておくべきてんが３つ。
①今のパチンコは10万ないと無理
②基本勝てない
③負けても業界を支えているという自覚を持つ
これさえ心に刻んでおけば打ってヨシ！だと思います。
というわけでいかがだったでしょうか。
私はどちらかというとスロット側の人間なのであまりパチンコに思い入れはありませんが、パチンコがスロットの脚を引っ張っている現状はやはり好ましくないので、状況の改善を強く望みますね。
次回はパチスロの現状と、いかに立ち回るべきかについてしゃべっていきます。