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最強の関脇?

私はT自動車の従業員でチームリーダー(TL)という職層にいる。
昔の言い方で所謂、班長ってやつ。

私の元にはメンバー(部下とは言わない)が5名いる。軍隊的に言えば伍長になるか(軍隊に例えるほど厳しかないが)

同じ職層でもメンバーの有無で呼称が違う。

有り:チームリーダー(TL)
無し:エキスパート(EX)

昇格すると…

有り:組長
無し:シニアエキスパート(SX)

更に昇格すると…

有り:工長
無し:チーフエキスパート(CX)

有りグループは管理監督者でマネージメントする人たち

無しグループはスキルに優れた職人さん的な人たち…みたいな

TLも実務が50%、管理監督を50%で作業付与されている。

普通に考えたらリーダー路線とエキスパート路線で上が振り分けてるんだと思う。

『あいつはTL向き』
『あいつはEX向き』

…みたいな感じでね。

多少の軌道修正はあったとしても昇格の基本路線は

TL → 組長 → 工長
EX → SX →CX

…なんだと思う。

私は37歳(割と遅咲き)で昇格して15年間、TLをやっている。

最初の10年くらいは頑張ってた気がする。そん時は『もしかしたら組長とかなれるんか?』と、思ったこともある(組長代行は半年やったことある)

で、フランス🇫🇷に1年出向になった。なるほど、帰国したら次のステージが待っているのねと思ってた。当時は私も純粋だったな 笑

打診される時って良いことしか言われないのよね、上司からは。

で、フランス行って半年もせんうちに電話が掛かってきて

帰国したら2年、別の部署に異動してくれと言われた。

打診される時って良いことしか言われないのよね、この時も。

2年異動して戻ったら50歳やな。
こりゃ打ち止めやな…

自分不在の3年間で世代交代が進んでしまっていた。なんか良いように使われたなって気は正直あったけど…

少し解放された気もして気が楽にもなった。あぁ、もう辛抱してTLの先頭集団に喰らい付いて行かなくてもええんや…と。

50歳過ぎたら自分のやりたいこともやろう(仕事の手を抜くってことではない)

30代、40代はずっと生準職場で土日出勤や海外出張ばかりで趣味は後回しやったけど

もう50代は良くねーか?
土日はソフトやらしてくれい!
よーし、コーチ資格を取ろう!

異動先から戻る前に上司にも伝えた。土日に休める開発職場にEXで戻らせてほしいと。私としては割と意を決してお願いしたんだが

その年の12月に組織が発表されて見てみたら生準係のTLで復帰することになってた…

全然、要望って聞き入られないのね。つーか、今更、俺をTLで戻して何がしたい?

そんな感じで不満を募らせ、モチベ下げながら元職場に復帰。案の定、3月にはプロジェクトの計画が入る。そーなったらリーダーやるしか無いわいな。

定年までの10年ある。
少しゴネてみるかな。
意思表示しねーとなし崩し的に『TL止まりの先のないTL』を出涸らしになるまでやるのを想像しただけでも精神的に苦痛だ。

そんなわけで異動の要望を出しまくって今年から開発職場に異動した。

上司に注文つけた以上、もう昇格も昇給も望まん(何もせんでも上がらんだろーけど)

希望通り異動したが今年も何故かTLやってる。俺よか若い奴がEXやってたりする。

TLになった理由は上司から説明されたけど…

良いことしか言われないんだよね。
それ、ホンマけ?

本当に良いTLって、ずーっとTLなわけ無いと思うんやわ。ここを通過点にして昇格して行くと思うから。

ある程度、年齢行ったら路線から外すのも上司側に必要な配慮だとも思う。

で、タイトルにある『最強の関脇』であるけれども

大相撲の世界で『最強の関脇』とか『名関脇』って呼ばれた力士はいるけれど、本人らはそう呼ばれてどんな心境だったのだろう?

本当に強い力士は大関、横綱になって行くだろうから。

『最強のTL』って俺は要らんと思う。年齢制限(上限)設けて欲しい。

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