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【突発性低髄液圧症候群】[6]ブラッドパッチ後の安静期間 vol.1 〜安静って?〜

こんにちは、こるりです。

なんと、今月、姉が腰椎穿刺を伴う検査をしたところ、腰椎穿刺後頭痛になり、安静を余儀なくされました。タイムリーで役に立つかもしれない情報かもしれないため、取り急ぎブラッドパッチ後の安静期間について記録を残そうと思います。

この期間は「自宅での療養」=「自力+家族の協力」での管理となります。
一に安静、二に水分補給、三に睡眠、そして食事(栄養)を心がけました。何はともあれまず安静、それ以外もどれも同じくらい大事なんです。

この記事は、治療の流れで触れました 「 [6] 保存的治療で回復しなければ、ブラッドパッチ&その後の安静」の後半になります。
書いているうちに長くなってきたので、いくつかに区切ってお届けます。
この記事は「安静」についてになります。

自己紹介はこちらをご覧ください。

安静って?

安静とは安静臥床ともいい、ベッドや布団にリラックスして横になっていることです。自分の場合は、トイレ・洗面・食事以外は横になるよう指導されました。

姿勢は仰向けでもいいですし、寝返りを打つ範囲内で横を向いたり、無理がなければうつ伏せも大丈夫です。

同じ姿勢のままではなく、ちょくちょく姿勢を変えるよう指導がありました。自分が楽な姿勢でいることが大事です。

自分は仰向けと左右横に向くのが楽でした。うつ伏せは少しずつ時間を伸ばすようトライして、安静期間の後半はうつ伏せでの読書やPC作業ができるようになりました。

安静期間の根拠

安静期間は、ブラッドパッチ後の髄液の漏れが止まるまでに必要な期間です。自分の場合は、退院後2週間が安静期間でした。

期間についての根拠については、日本で最初にブラッドパッチを始めた篠永正道教授(国際医療福祉大学附属熱海病院・脳神経外科)の著書「脳脊髄液減少症を知っていますか」のQAで、以下の記述があり、なるほど〜と思いました。

ブラッドパッチにより脳脊髄液漏出がしっかり止まるには、2週間くらいはかかるのではないかと考えています。手術で皮膚を切開した場合、キズがしっかり閉じるには2週間くらいかかるので、そのことから推定した期間です。

「脳脊髄液減少症を知っていますか」 西村書店 2013年

痛みがなくなってきたら調子が上がってきていると思って、動いちゃうよね、ついつい。ちょっとくらい大丈夫という気持ちになっちゃいます!
自分は動けると思って、ついでに家事を少しやりかけました。旦那の「まだ早いよー。やめといた方がいい」という言葉だけでなく、この情報によって自分でも「いやいや、痛くなってきても傷口が塞がり切ってない。まだかさぶたなんだから」とストップかけることができました。


雲の上はいつも晴れ!しばらくお預け、の景色

環境面の工夫

安静期間中の自宅での過ごし方は、できるだけ段差がない範囲で過ごすことを目指しました。

自宅は二階建ての古い一軒家で、一階がキッチンやトイレ等の水回りがあり、2階が居住スペースです。築50年以上のため、階段のステップは広くなく、手すりなしの比較的急な傾斜の階段です。慣れていないと怖い構造ですね。いくら慣れていたとしても、体が完全に動かせる状態ではないので、やっぱり怖いですね…。
今回は退院するまでに1階にスペースを作ってベッドを下ろしてもらい、退院してからはそこでずっと横になっていました。

今考えるとベストな選択だったと思います。

主治医の先生に「階段の上り下りは問題ないか」と質問すると「お任せします」とのことだったので、家族と悩みました。
「せっかくブラッドパッチで塞いだのだから、なるべく刺激やリスクを少なくして確実に閉じた状態としたいね」と意見が一致。
セミダブルのベッドを下ろすという肉体労働になってしまいましたが、なんとか家族に対応してもらいました。

もともと1Fは引っ越しして以来ほぼ手付かずで、倉庫に近い状態でした。
しかし、今年に入ってから一念発起して「1Fダイニング化計画」を進めていたんです。
おかげで、自分も家族も本当に助かりました。
過去の自分たち、えらい!思いがけないプレゼントでした。

1Fは、ほんの少しですが空も見えて開放感があります。(空が見えるのは大事!)
大量にあった本を手放し、家事がしやすくて、くつろげる空間作りをしてあってよかったな、と心底思いました。
事情により難しい方はいらっしゃると思いますが、「大量にあるものを減らすこと、導線を考えて物を使いやすい配置にするって人生を豊かにする」とつくづく思ったので、この学びが必要な人に届けばいいなと思ってます。

身の回りが快適であれば心安らかに過ごせて、自律神経が安定しますので、おすすめです。なお、自律神経を安定させることも、脳脊髄液を増やすためには大事だそうです。

そんなこんなで十分に長くなってしまったので、「二に水分補給・・・」以降は次の記事にしますね。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
みなさまの快適な空間作りの工夫がありましたら、ぜひ教えてください。
今日も良い1日を〜。


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