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ペリーコロさんはブルー・オーシャンを目指す(その2)
ペリーコロさんは日系企業に12年間勤めた後、外資系企業に転職しました。
ブルー・オーシャン道(その1)では、微生物の世界で研究者としてのオリジナリティを高めるために、「アカデミックとインダストリアルの隙間を生きる」ことを見出しました。
ここでは外資系企業に転職した後について引き続き語りたいと思います。
キャリアの選択軸: オリジナリティが高まるか?
ペリーコロさんはこれまで微生物屋(Microbiologist)としてのキャリアの方向性を決めるとき、選択軸を常に「自身のオリジナリティが高まるか」どうかで判断してきました。
オリジナリティが高いとは、すなわち転職市場でのレア度が高いことでもあります。
インダストリアルの微生物の世界では、食品、化粧品、医薬品、環境とソースは異なる場合でも、基本的に菌そのものを分離/同定/殺菌/制御する技術は同じものを使うことが出来ます。それゆえに業界を変更し、経験の幅を広げるのは比較的やりやすいと言えます。
しかしながら、ペリーコロさん’s eyeによれば、部門間では、
研究職の人は、製造現場そのものについてはあまり詳しくない。ゆえに理想論に留まって、結果をデリバーするまでに至らない。
一方で、製造現場の人は現状には詳しいが、時代を先取りした新しい方法に変えていくのが得意ではない。現状のやり方を変えたくないバイアスが働いてしまう。
といったケースが頻繁に見られることを経験してきました。
つまり、ここのギャップにオリジナリティを高めるためのチャンスがあると見ることができます。
そこで外資系企業に転職する際、キャリアのオリジナリティを高めるために、
食品→化粧品への業界変更(Microbiologistとしての職種は変わらず)
研究から製造現場への部門変更
これらを作戦の基軸とすると決めました。
歌って踊れるアイドルをセルフプロデュース
ブルー・オーシャンを目指すキャリアとは、「歌って踊れるアイドルをセルフプロデュースする」ようなものだと考えています。
つまり、アイドルとして売れるために、1)何を武器として、2)どこのエリアで、3)どのポジションで戦うか、自身で作戦を練ってトライアンドエラーを繰り返します。
そこで転職後、ペリーコロさんは「Microbiologistとして、製造現場に居ながら、研究的視点からアプローチできる人」として、ライバルである同僚たちと差別化を図ることにしました。
その結果として、現場で日々得られる一次データをいち早く解析し、ダイレクトに改善につなげるフィードバックを行うことが出来ています。研究と製造の両方からアプローチできる人材は少なく、誰よりもスピード感のある仕事ができているところに、自身の価値を見出しております。
ただ、実際にこの作戦を達成するには、現場で信頼してもらうための数々の試み、リーダーシップの強化、マネジメントスキルの向上、英語の壁、失敗からの学び、といった一言では片付けられない日々があり、そのうえ幸運が重なってようやく思い描いたところに辿り着いています🥲
「キャリアを思い描く力」と「それを実現させる力」は基本的に異なります。こちらの実現させるための力についてはまた別の機会に語りたいと思います。
オリジナリティを高めるコツ
最後にオリジナリティを高めるコツについて話したいと思います。
「自分の価値を向上させるオリジナリティ」を見つけるにはどうすればよいのでしょうか?
ペリーコロさんの場合、以下のようなケースでペリーコロさんのオリジナリティセンサーがビビビッと反応してきました。
本やWebに載っていない情報
これまでに本やWebで見聞きしたことがない情報に出会ったときはチャンスです。そこに自分の価値を高めることが出来るオリジナリティの萌芽の可能性があります。組み合わせによって生まれる妙
レアなものにレアなものを掛け合わせることで、オリジナリティを高めることができます。ただし、掛け合わせるものに何を選ぶかが重要になります。その道の第一人者とのディスカッションの中から見出す
ダイヤの原石にそれが原石であると本人が気付いていないケースがあります。その道の第一人者たちは、新しいものに対する特別な眼とそれを説明する言葉を持っています。そういった人たちとの会話を通じて、自身のオリジナリティに気付かされることがたまにあります。
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進むべき方向に迷ったら
生きていればどちらに進むべきか迷うこともあるでしょう。そんなとき、
「キャリアに迷ったらオリジナリティが高まるほうに行く」
これがペリーコロさん生きる道、すなわちブルー・オーシャン道であります🤗