BFLチャンピオンシップ
10月14日、田辺スポーツパーク野球場にてBFLの年間チャンピオンを決めるチャンピオンシップが行われた。
この一戦を見守ろうと200人を超える観客が詰めかけた。
なお、入場無料であり、入場者には歯ブラシやTシャツ、エアバット、野球カードがプレゼントされた。
試合前のセレモニーはリーグのタイトルホルダーの表彰から始まった。
MVPは和歌山ファイティングバーズの松浦仁。1996年生まれの強打の三塁手。巨人3軍との交流戦では2試合連続ホームランを放った。広角にヒットを打てる選手でもある。
和歌山からは最優秀防御率の楠本陣、最多セーブの服部健太、最多奪三振の金城力樹が、兵庫ブルーサンダーズからは最多勝利の三山篤郎が表彰された。
(その他のタイトルは06ブルズの選手が取得。なお、打率、打点、本塁打のトップは孫入優希、最多盗塁は上村健斗)
記念撮影。
そして17時、戦いの火蓋が切って落とされた。
和歌山の先発は8日のブルズ戦で好投した金城。しかし初回からランナーをためると、兵庫の4番、木山裕貴にタイムリーが出て先制を許す。
さらに3回にはエラーと兵庫のキャプテン、菖蒲海にレフトオーバーのタイムリーツーベースがでて0ー4。和歌山の守りも大一番の緊張からか硬さが出て、なんでもないようなフライを落球したりしていた。
対する兵庫は先発候補と目されていた三山ではなく、真木優人が先発。
三山については兵庫の鈴木伸良監督がブログで書いていた通り、投げさせるかどうかを相当迷っていた様子。直前の登板で調子の良かった真木に白羽の矢を立てたようだ。
その真木が和歌山打線をほぼ完璧に封じ込める。4回を投げてフォアボールのランナーは出したものの無安打ピッチング。ゲームの流れを全く渡さなかった。
真木は芦屋大学在学中のため、ドラフトにかかるのは最低でも2年後(と思われる。真木が2016年に高校3年生だったため)。楽しみな存在がまた兵庫に出てきた。
和歌山は4回から継投策に出て、遠藤智騎、金澤圭峻が抑える。兵庫も5回に吉田慎之介と投入し、試合の流れを渡さない。
そして6回の裏。満を持して兵庫が三山篤郎をマウンドに送り出した。
高校3年生の右腕。巨人3軍や横浜DeNAとの練習試合で好投し、リーグでも最後の3試合に3連投3連勝。トータルでも8勝を挙げ、兵庫のチャンピオンシップ進出の立役者となった。
ただ鈴木監督が心配していた通り、その3戦は全て先発で中3日、中2日、中4日ときていて、9日には8回まで投げている登板過多の状態だった。
その三山、生島大輔、松本昌大を打ち取ったが、4番の松浦にこの日和歌山の初安打となるホームランを浴びる。
次の大月翔を抑え、7回も三山は続投。
だがストライクが入らない。松浦のホームランから球場の雰囲気が一変した。
中川右弥、代打のギャビンに連続フォアボール。8番の浅川朝陽は三塁線へのバント。しかし三山が処理を焦ったのか送球がそれセーフ。
鈴木監督とナインがマウンドへ。みんな三山を不安にさせまいと笑っている。
しかし無死満塁で安永周平のタイムリー、聖矢の犠牲フライが出て和歌山が1点差に迫る。
2番の銀河は三振に取るも、松本をフォアボール。再び松浦に打席が回ってきた。
球場内に松浦コールが響く。捕手の木山も間を入れる。
そして
振り抜いた当たりはファーストミットを弾く2点タイムリーヒット。和歌山が逆転に成功した。
こうなると和歌山はセーブ王服部が出てくる。
調子を崩したこともあったが、ストレートで力強く押す投球は相手打者を寄せ付けなかった。
そして9回
和歌山ファイティングバーズの年間王者が確定した。
和歌山ナインの喜びの輪の外で
泣き崩れる三山。打たれた悔しさもあったと思う。疲れもあったと思う。それでもここまでチームを押し上げたのは途中加入の三山だった。きっと三山をドラフトでどこかが指名するだろう。まだまだ成長過程。胸を張って次の舞台に進んでほしい。
そんなこんなで今年のBFLは和歌山の完全優勝で幕を閉じた。
上述した通り松浦のホームランが出てからは球場が異様な雰囲気に包まれ、盛り上がりを見せた。この盛り上がりが来年も続くことを切に願う。
ああ、そんなん知らんかった。でももうシーズン終わってしもたしなぁ。。。とがっかりされている方。
11月4日に三田市でこんな催しが。
井川慶、吉田えりと言った兵庫ブルーサンダーズ大物OBや、今回の和歌山優勝メンバー岩城孝徳、服部健太、生島大輔が出場する。(この3名は兵庫に在籍歴あり)
和歌山、兵庫の球団代表を務める高下沢も選手として出場予定。コーチの顔ぶれの中には井川慶と阪神同期入団の橋本大祐がいる。
一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
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