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ダニエルスミスのドットカードで絵を描く
どうも画材オタクです。
文房具オタクから万年筆インクに足突っ込んだ挙句水彩沼におっこちました。この世の地面ボッコボコすぎる、沼しかないんか?
2023/02/06追記 ノリと雰囲気で読んでいた色名を公式サイトの正式名称に差し替えました。
今回はダニエルスミスという絵の具メーカーのドットカードで絵を描きました。
ドットカードというのは絵の具が乗った紙です。色を試して気に入った色を買うことができます。
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こんなん。
絵の具はモニタで見るのと色味が全然違うこととか結構あります。だからお試ししてね!っていう紙なんですよねこれ。とくにこのドットカードは鉱物色やらラメ系の色やらでなかなかデジタルではわからない色が揃っています!
絵の具の量は結構ついていて、ハガキサイズの絵なら何枚か描けそうな量です。もったいないからちみちみ使う!
というわけで絵かきました
クサカベのジョンブリヤンとホルベインのウォームグレーとアイボリブラックを一部使いましたが、それ以外はドットカードを使って塗りました。
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クオリティは置いておいてほしい、試し書きなので、落書きなので。
彼は以前落書きで描いた二度と描きたくない系キャラデザお兄さんです。
↓こんなん
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まぁまぁまぁ「何を描いたか」より今回は「何で描いたか」なんですよ。
そんなわけでサクサク紹介していきます。備忘録的な意味合いで書いているので各色への感想はかなり主観的なものです。データなんかねぇよ うるせえ!
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色的にはホルベインのラベンダーと大差ないけどちょっと渋めの色合い、おちついた色なのでホルベインのものよりも使いやすいですね。
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金属描くときに良さげな色です。紙と帽子から垂れ下がる紐と金属に使いました。すごくキラキラしています。ブロンドヘアーの子とか描くなら超いいに違いない!鉱物色のキラキラは普通のラメ系の絵の具よりも上品に感じます。
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なんか緑?黄色?に輝く金色でかなり不思議な偏向?色です。実物を見るとちょっと違和感のある輝きで良い。金属部分に使いました。
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鮮やかで深い緑色、薄塗りだと鮮やかなのに重ねると渋みが増す不思議な色です。緑色の宝石とか塗ったら絶対綺麗だろうなと思います!鮮やかさの中に上品さが共存している。
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帽子の黒色に使いましたが、黒色としてはすこし扱いづらいです。色が出にくい〜でもロマンはある。この黒、暖色でも寒色でもない黒で、オラオラオラ他の色より俺は強い!て感じの黒ではない。なんかもっと淡めのモノトーンの絵に使ってあげるべきだった気がします。彩度の低い絵だと活躍しそう。
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緑のアクセントや首飾りなどに使っています。これ鉱石の色って信じられないんですけど……めっちゃキラキラです。単色でも良いけど、緑や青に混ぜると絶対かわいい!
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これは鉱物色ではないのですが 大変気に入ったオレンジ色です。茶色ともオレンジとも見える絶妙な色。結構塗りムラになりやすい印象がありました。ムラっていうと言い方悪い気がしますが、テクスチャ感が出て味わい深いです。渋いけど鮮やかな色で、薄めだと鮮やかだけど重ねると渋めの色に感じます。オレンジ部分は大体これで塗りました。可愛い色です。
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使いやすい、インジゴとペインズグレイの中間みたいな色です。これも鉱物の色って本当〜か〜????今回使った色の中では一番汎用性あるかも。キラキラはしていないです。パキッと暗くしたいところにキマる色、染み込みやすい気がします。
番外編
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少し前の神保町画材マーケットで作ったドットシートから、ラウニーの青とゴールデンのマゼンタを少し使ってみました。
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字がきったないので画像に書いてある色名は嘘です嘘
信用しないでね
ゴールデンのはホルベインのマゼンタとかなり近いです。ラウニーはなんだろ、手持ちにないだけで近い色はある気がします。鮮やかで濃い、でも暗めの水色……みたいな青……
ラウニーはなんだか色がブワッと広がるような感覚がありました。あまり他で例えが効かない感覚です。ゴールデンのマゼンタはシンプルに今回の配色との相性がよく、ちょこちょこ使っています。
ちなみにこの、ラヴニーとゴールデンに挟まれたカヤナイト(正しくはカイアナイト)と書いてあるダニエルスミスの絵の具は、超お気に入りでチューブ買ってしまったので今度別で紹介したいです。お上品な輝きとグレーの色が超良い色なんですよ!
高い絵の具を使うのは、こう、脳汁が出ますね。豪遊してる感
ダニエルスミスの鉱物色は特に、鉱物から作られている絵の具という事実にドキドキしながら使うことができます。ロマンがあるよ、どの道具もロマンは大事です。何千年もかけて作られた結晶が砕かれチューブに入りパレットに載っている事実がもうロマン100%だからよ。
総評
ダニエルスミスの絵の具は鮮やかさと渋さが共存する……!
とりあえず今回使った色に限っては、独特の渋みがあると感じました。薄めに塗ると鮮やかで、重ねるとその渋みが出てくる!めっちゃオシャレカラーじゃないすか……
個人的には色の系統から風景画などのリアル寄りの絵に使いやすい気がします。基本鉱物色は粒状化する絵の具が多いので扱いづらいのはそうなんですけど、独特のテクスチャ感が得られるのがたのしいです。勿体無い気はするけど他の色と混ぜたりすると深みが出るのかもしれません。
今回気になった色はディオプサイドです。深くてキレーな緑色、自分緑の絵はそんなに描かないのであんま使い所ないんですけど、好みで言えばこの中では一番好きです。
あとはブラックトルマリンも気になりました。全然今回の絵に使うべき色ではなかった感じがするし、粒状化が強めな感じで扱いは難しいのですが、なんかもっと……活かせる場面があったはずだ!と思ってしまいます。
粒状化色をうまく使う方法を模索していきたい所存
試していない色はまだまだたくさんあるので、他の色も今度試し書きしていこうと思います。
あと、鉱物色ってこのドットカードに載ってないものもあるみたいなので、それも試してみたいです!トキメキが止まりません、恐ろしい水彩沼!
蛇足かもしれないんですけど、このダニエルスミスの絵の具、5mlで千円近くします。15mlでしか売ってない色は当然ですがもっと値が張ります。このドットカードも千円くらいしたかな。
たけえ〜!金ねぇ〜!一般庶民なので、チューブ買わずにこのドットカードで遊んでるくらいがちょうど良いのかも知れないです。
おわり