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Xデザイン学校学習ノート 00: 事前学習

初めに、なぜUXデザインのノートを書くのか

普段はエンジニアとして働いている私。縁あって、今年はUXデザインの講座を受講することにしました。

なぜエンジニアの私がデザインの講座を受講するの?そしてなぜ、デザインのノートなんて書いているの?と疑問に思われる方もいるかもしれません。

実は自分、美術系の大学を出ているのもあり、エンジニアをやりつつ、週末はデザイナーとして仕事を請け負っています。

そしてなぜだか昨年は働いた先でデザイナーになってしまい、本職のデザイナーさんの温かいご指導を受けながら仕事をすることに。デザインの仕事の奥の深さと知るとともに、その後、転職してしまったので少し寂しく思っていました。

また、今の職場では新規事業立ち上げをお手伝いすることや、デザイナーさんがいないプロジェクトでプロダクトを作っていくこともあります。

そんなこんなで、デザインに関する技能を継続的にアップデートしていく機会が欲しい、UXを学ぶことで今の職場でも良い効果がありそう...、ということで受講することにしました。

講座では、学習したことのアウトプットが勧められていました。講座でオススメされたアウトプット手段はnote。しかし、noteには2年ぐらい前まで書いて止まっていた、個人でやっている市民活動の広報用記事が入っている。ああ、これは、デザイン関連の人に見せるのは恥ずかしい...!

とは思いつつ、せっかくだから講座の推奨の方法に従って書いてみます...。市民活動は、自分にとっては欠かせないものだし、それも含めて自分なんだということを知ってもらえれば。

UXデザインの手法、基礎

さて本題です。今回はプレ講座のノートであるとなります。本来講座の開始は15日(執筆時点では明後日)からなのですが、「UXの基礎を学習したい」という希望者が多かったため、事前に特別講義を開いてくれたらしい。なんとありがたいのでしょう。

残念ながらプレ講座当日は用事があって参加できなかったため、ビデオを見ながら事前学習。見聞きしたことをメモ程度にまとめてみることにしました。

UXデザイン概要

まずは30分ぐらいUXデザインの概要の講義。なぜ、UXデザインが必要になったのか、UXデザインとはなど30分程度。

印象に残ったのは「手順」ではなく「構造」を理解することの大切さと、物事から「概念化」して考えること。

前者は、「〇〇のやり方」を覚えるのではなくて、「それはどんな全体像を持っているのか」ということを把握するように努めること。地下鉄に乗れば〇〇駅に行ける、というのは「手順」。でもそれで京都の町は歩けるようにならない。一方で、京都の街は構造さえ覚えれば歩くのは簡単。そのように、全体の構造を理解できるようになりましょうとのこと。

後者は、個別の事象から、抽象的な出来事を抽出できるようになること。例えば「テーブルで食事を摂らない人が増えたためにIKEAが開発したどんぶりの話」を聞いた後で、「あ、一人で食事をとる人が増えたということは、家族の団欒が減るので、大型テレビの需要は減るな」と、それを取り巻く大きな文脈に想いを馳せることができるようになること。

どちらもメタ認知を鍛えようということかと理解した。脳の普段使わない部分が刺激された気がする。懐かしい。

1. ユーザー調査

ここから先は具体的な手法について。講座では、ユーザー調査は何より大事だと強調されていた。
なお、UXデザインでは質的調査を重視している。質的調査には主に

エスノグラフィー
行動観察
インタビュー調査

がある。前者ほど実施が大変で、前者ほどユーザーの行動がよくわかる。
おお、大学院はエスノグラフィーをやる研究室でした...。勝手に頭は十数年前の研究室にタイムスリップ。

また、調査では、「方法論的複眼(トライアンギュレーション)」を意識して、複数の調査技法を取り入れながら事実の把握に努めていくと良いとのことでした。
この時に、その小集団(対象グループ)の「最大公約数」になるものを見つけ出すように掘り下げていくと良いとのこと。ふむふむ。

2. ユーザー要求の明示

こうして、調査した内容は色々な人(開発メンバーなど)にわかりやすいように、視覚化・言語化しなくてはならない。その手法として

ペルソナ/シナリオ法、カスタマージャーニなどがあり、KJ法などではそれを分析する。これらの分析段階のアウトプットには、視覚的要素が強いものもあれば、言語的要素が強いものもある。

3. プロトタイピング

その後、調査した内容をもとに素早くプロトタイピングを作り、素早くユーザーテストを行うのが大事。何度でも失敗して、次のプロトタイピングに繋げようとのこと。

この辺は今の仕事(アジャイル開発のエンジニア)につながるところがあって、親近感が湧いた。

まとめ

説明会を聞いて、大学のような少し抽象度の高い次元の内容と、実際の手法が体験できるというのが気になって受講を決めたXデザイン学校。事前講座でメタ的な話を聞くことができて、脳の普段使わない部分が刺激されました。今後の講義が楽しみです&&学んだことを実務に活かしていきたいです^^