見出し画像

35歳女性のリアル~妊娠・不妊治療・卵子凍結~

先日、親友に会った際、
現在、妊娠4か月であると打ち明けられました。

親友とは、中学の頃からの付き合いで、
中学、高校では部活も一緒。
大学は別々でしたが、社会人になってからも、
1~2か月に一度は必ず会っています。

私と親友は、結婚した時期もほぼ同時期で、
お互いの結婚式ではスピーチをし合いましたし、
結婚してからは、夫婦ともに仲良くしています。

前回、7月に会ったとき、
私が不妊治療を始めた話をしました。
もう1年以上、妊活を続けているが一向に授かれないこと。
避妊をやめたらすぐ出来ると思ってたのに
現実は厳しかったということ。
色々な検査をして、色々な数値が出たこと。

そんな私の話を聞いて、親友は、
仕事が自営業のため、○○のイベントまでは体調を崩せないし
今は妊活なんて全然考えられない~と。

すでに妊活・不妊治療を始めていた私にとって、
彼女の雰囲気は、どこかのんびりしているように映りました。

そんな親友にやきもきした私は、
「年齢も年齢だし、欲しいと思ってもすぐ出来る訳じゃないから、
なるべく早くした方がいいよ」とアドバイスしました。

そんな親友からの突然の妊娠報告。
完全に不意打ちでした。

だって、7月時点で妊活どころか、
避妊していると話していた親友が、
11月に会ったら妊娠4か月って・・・・

話を聞くと○○のイベント(8月)も終わったし、
そろそろかなーと思って避妊をやめたら、
2周期目で出来たとのこと。

2周期目で出来た親友と、
1年以上妊活しても出来ない私。

もう、なんというか、
住んでる世界が違いました。

あー、そうだよね。
むしろ、おかしいのは私で、
きっとこれが“普通”なんだな。

親友の話を聞いて、自分が普通でない
ということをまざまざと見せつけられたような気がして
目の前が真っ暗になる感覚がしました。

同時に、これまで一緒に歩んできたと思っていた親友が
(何なら私の方が一歩先を歩いていたはずなのに)
どこか遠くに行ってしまったような
置いていかれてしまったような気がしました。


親友からの報告に対して私は努めて明るく
「えー!おめでとう!本当に良かったね!!」
とお祝いしました。

ちゃんと笑えているか一瞬不安になりましたが、
今後こういう場面があることも、少しだけ覚悟していたので、
そこはちゃんと対応できていたと思います。

その後も、親友は話を続けました。

「なんか生理が来ないなー」と思って、
出かける前に念のため検査薬をしてみたら
はっきりと2本線が出て、陽性になったこと。
それを旦那に言って抱き合って喜んだこと。
その日が結婚記念日だったこと。

実家の両親に報告するとき動画を撮ったのに
両親がなかなか席についてくれなかったので
動画には首から下しか映っていないこと。
その日は両親の結婚記念日だったこと。

このままうまくいけば、
出産予定日が、プロポーズ記念日であること。。。

聞いていて幸せがあふれてきて苦しくなるほどでした。

だんだん笑えなくなってきていたかも知れません。
相槌も適当になっていたかも知れません。

それでも親友は続けます。

「基礎体温測ってる?高温期は何度くらい?
 通ってる整体院で体を温めた方がいいって言われたよ!
 だから私は、夏でも白湯飲んで靴下はいてた!」

正直、辛かった。
1年以上、妊活と向き合ってきて、
基礎体温も、体温が大事なこともそんなことは
とうの昔に知っています。

妊活2周期目で授かった人に
あれやってほうがいい、これやってないの、って言われるのは
正直、辛かった。

特にこの頃、基礎体温が全然あがらなくて悩んでいたから、
親友からのアドバイスは本当に苦しかった。

あなたに私の何がわかる?
適当なこと言わないで欲しい。

そこにもう1人の親友が遅れて登場しました。
仕事が長引き、途中からの合流だったのです。

今来たばかりの親友は、私たちと同じく、
中学校からの同級生で、彼女は現在、
独身でパートナーは無し。
仕事と趣味に生きているが、もちろん結婚は諦めておらず、
昨年、東京都からの助成金を使って、卵子を凍結しました。

途中合流した親友のために、
妊娠報告を最初から最後までまた聞いた。
途中からきた親友は心の底から喜んでいた(と思う)。

なぜ、(と思う)と書くかというと、
彼女はここ数年、こういう場面に多く出くわしてきたので
作り笑いのプロなのかも知れないと思ったからです。

3年前、私に彼氏が出来て、同棲を始めて、
プロポーズされて、入籍して、結婚式をして。
それとほぼ平行で親友も、今の旦那さんと入籍して結婚式をあげました。

その間、独身だった彼女はずーっと、
作り笑いをしていたかも知れないです。
もちろん、心からお祝いはしてくれているのですが、
たぶん彼女の中で、仲良し3人組から自分だけ置いていかれる感覚は
ずっとあったと思います。

・既婚で妊娠中
・既婚で不妊治療中
・独身で卵子凍結済み

今、私たちは、三者三様の立場で、
妊娠について向き合っている

その日は、その後も妊娠や出産にまつわる話を
わいわい話して、解散。

解散した直後、私は涙がこぼれそうになり、
足早に帰路につきました。

私は妊娠した親友が羨ましい。
不妊治療もせず、自然な方法で、
痛い思いもせず、お金もかからず、
愛する人との命を授かった親友が羨ましい。

でも、独身の親友からしたら

相手がいるだけいいじゃん
家に帰ったら、愛する人が待ってるんでしょ
それだけで幸せじゃん
卵子凍結しているからって
相手がいないと、子供は作れない
不幸ぶらないでよ
と思うかもしれない

思うかもしれないと私が思っているだけで
親友はそんなこと思っていないかもしれない



うーん
私が一番、性格が悪いな



家に帰り、夫の前で号泣した。
正確にいうと、駅まで迎えにきてくれた
車の中で大泣きした。
わんわん泣いた。

前週には妹からの妊娠報告を聞いて
その時も泣いたので、夫はかなり心配してくれました。


毎週毎週なんでこんなに苦しいんだ!
もう誰も私に妊娠報告をしないで!
もう誰も私に会いたいと言ってこないで!
誰にも会いたくない!
森で暮らしたい!
人里離れた森で暮らしたい!!!


そんなしょうもない私に、夫は寄り添ってくれました。
どんだけ口汚いことを言っても
夫は私の味方をしてくれました。

この出来事から2週間ほど経って、
ようやく気持ちが落ち着いたので
思いのままに書いてみました。
読みにくくてすみません。

その後、親友とは特に連絡は取っていないですが、
これからも変わらず、仲良くしていきたいので、
いつか、この時のことを謝ろうと思います。

それは私が妊娠してからではなく、
出来れば、その前に。

今は親友の妊娠を心から祝福しています。

いいなと思ったら応援しよう!