STEVE VAI 渾身のバンドアルバム「Sex & Religion」を18年越しに聴いてみました。
私のギター人生で影響を受けたビッグ3のひとりがSTEVE VAI。
このアルバムは1993年リリース。
ギターインストアルバムを極め切った「パッション&ウォーフェア」から3年、まさかのバンドアルバムをリリースということで当時は胸騒ぎを覚えたものです。
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気になるバンドメンバーは、ベースがT.Mスティーヴンス、ドラムがテリーボジオ、そしてヴォーカルがデヴィンタウンゼントという最強の布陣です。
今では一流アーティストにのし上がったデヴィンですが、この作品がデビュー作。
しかも当時21歳。
そして、ヴォーカルではなくギタリストで採用されたと思っていたというSTEVE VAIをあまり知らなかったのか恐れ知らずな発言をする強肝の持ち主。
改めてこの作品を聴いてみるとデヴィンタウンゼントがいかに才能あふれるアーティストだったかを思い知らされました。
ハードな曲からエモーショナルな曲もまでヴァイの要求を高い次元で応えたかのようなヴォーカル。
とてもデビュー作であることが理解できないようなクオリティの高さ。
しかもギターも上手い!
昔、原宿にあった海賊盤のビデオ屋でVAIのライブ映像を手に入れましたが6曲目のDirty Black Holeのギターソロをヴァイとユニゾンで弾いているモヒカンのデヴィンが強烈な印象として残っています。
しかも同じ映像がYoutebeで観ることができます(NYCのライブ映像です)
ハード目な曲のおすすめは、ドライブ感あふれるHere & Now、デヴィンの強烈なシャウトで目が覚めるDirty Black Hole、この曲はギターソロもかっこいい。
そして、アルバムの中で一番ヘヴィメタルしているPig、VAIお得意の豚の鳴き声をギターで見事再現。
このアルバムで唯一プロモクリップが観れるDown Deep Into The Pain
後のFIREGADENに通じる曲です。
VAIといえばお馴染み!泣かせるバラード7曲目 Touching Tongues。
ほぼギターインストですが、まるでオペラのようなデヴィン渾身のヴォーカルがドラマティックな展開に仕上げています。
T.M.スティーブンスの金属音なチョッパー炸裂のSurvive。
ラストはVAI自身のヴォーカルRescue Me or Bury Meで締めくくり。
スピリチュアルな世界観に包まれた曲です。
このアルバム以降、バンド形式でのプロジェクトがないということは、VAIにとってこのアルバムこそがバンド・サウンドの完成形ではないでしょうか。
VAIもこの才能溢れる若者デヴィンをこのプロジェクトに縛り続けることはしたくない思いがあったようです。
さて親心子知らずとはよく言ったもので、このプロジェクトから解放されたデヴィンのソロ・プロジェクトStrapping Young Ladを結成。
スリップノットとマリリンマンソンを足して2倍にした感じです。
VAIバンドで魅せた多様性溢れる感性は全てオフにしています。
ジューダスプリーストのカヴァー、これはストレートにかっこいい。
この伸びのあるハイトーンボイスはロブ・ハルフォードの代役務まります。
このアルバムはひたすらヘヴィを追求した内容、邦題が
超怒級怒涛重低爆音
まあ、その通りです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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sazmism-kyoto 京都で軽めに暮らす
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