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京都からたまに沖縄 Vol.3(離島の浜辺でなにもしない)

埼玉県から京都に移住してゆるく毎日を過ごし、3ヶ月に一度は沖縄へ一人旅という贅沢を満喫しているなか、なんとか2拠点生活ができないかと悶々としている毎日。

この贅沢を2023年の6月からはじめて、家族旅行もあわせるとかれこれ7回目。

流石にこの短期間で7回も訪れてなおかつ車の運転ができない自分にとって行くところがあまりないのが正直なところ。

なので今回は思いきって日帰りできる離島にチャレンジ。

訪れたのは沖縄本島から高速船で約50分のところにある阿嘉島。

国立公園に指定された慶良間諸島のひとつで「ケラマブルー」と称される海が魅力。

そんな「ケラマブルー」を眺めながら浜辺でなにもしないという贅沢を味わうために京都からはるばる沖縄へ行ってみた。

県庁前にあるデパートリウボウ2Fの楽園カフェでモーニング。朝8時から営業しているので9時の高速船に間に合わせることもできて便利。宗像堂のパンはなにもつけずに食べても美味しくて感動した。


阿嘉島へは那覇市内にある泊港から高速船を使えば日帰りが十分に可能。
天候は快晴。
ただ、この日は台風の影響で帰りの便が欠航で少し早めの時間帯のフェリーで帰船。
この高速船で生涯はじめて船酔いなるものを体験。
台風の影響もあってか凄まじい縦揺れが50分ほど続き、ほぼ満席の船内はどんよりした雰囲気が漂っていた。

ちなみに阿嘉島へは座間味島を経由するのだがほとんどの人達がここで下船して阿嘉島へは数えるくらいしかいなかった。

港前に堂々と鎮座するシロの像。ガールフレンドのメス犬「マリリン」に会うために阿嘉島から座間味島まで泳いで通っていたという伝説の持ち主ならぬ持ち犬。

北浜(ニシバマ)ビーチまでは自転車で行くのが便利ということで、港から徒歩5分程度にあるレンタルサイクルを申し込む。
鍵はないから車両番号を覚えておいてねと言われやや不安になるも周囲11kmの離島では盗難の心配もないのだろうと自転車に乗って島を巡っているうちに感じた。

信号なし、すれ違う車もない道路を10分くらい自転車を漕いだら目的の北浜ビーチに到着。
浜辺を見渡したら自分含めて4名くらいしかいないひっそりとしたビーチ。
砂浜を歩いていたら監視員さんが海の状況と遊泳についての注意を丁寧してくれた。
本来は海水がとても透明度が高いのだが台風の影響でとても濁っているとのこと。
ちょっと残念だったけど、それでもびわ湖に比べたらとても鮮やかな景観。
あと、人が少ないのは帰りの高速船が欠航している影響だからとか。
この景観を独占できるのはなんとも贅沢。
浜辺すぐ近くのトイレで水着に着替えて、砂浜にレジャーシートを敷いていざなにもしない。

鴨川もいいけどこの圧倒的なスケールにはかなわない。
押し寄せる波に足をつけるだけで来てよかったと感じた。

ビーチには売店もなく近くにスーパーやコンビニもないため、空港で買った黒糖ピーナッツを食べながらごろ寝。
砂浜にあう音楽はなにかといろいろ試したがサザンオールスターズの「栞のテーマ」とリップスライムの「楽園ベイベー」がしっくりきた。

時間にして3時間くらい何もせずごろ寝をしていたのだが、全然飽きたらずいくらでも滞在できそうだったが、帰りのフェリーの時間が近づいてきたのと、阿嘉島にある国指定文化財「高良家住宅」に立ち寄りたかったので後ろ髪をひかれつつ出発。

北浜ビーチから距離にして4km。帰りのフェリーまで約70分程度。
今日のフェリーを逃したら台風の影響で2〜3日は帰れないというプレッシャーを背負いつつ爆走で高良家住宅へ。

高良家住宅に向かう道中。気持ちの良い青空と爽快なケラマブルーをバックに電動アシストなしのママチャリで爆走。

目的地まで想像以上に距離があり、何度も戻ろうかと考えたがこの機会を逃したら次はないと己を奮い立たせ、体感温度37度のなか過去イチクラスで汗をかきながら、信号のない道を爆走して高良家住宅に到着。

琉球王府時代に船頭職を務めたなかんだかりペーちん(名前)の旧家。地上より低い位置に建てられているため台風被害をおさえることができ、とても保存状態が良いとのこと。

100年以上も台風被害を耐え抜いてきただけあって歴史の重みを感じさせる風貌。
ただ、大きな邸宅ではなくこじんまりしていたから5分くらいで見学が終了してしまった。
時間も15分くらいあるし、せっかくなので縁側に座って受付のおじぃと世間話をする。

高良家住宅の説明かと思いきやステーキハウス88のA1ソースはうまいということと、ここ最近の国際通りは観光地化していてちっとも面白くないということをかなり訛りがきつい沖縄弁で力説された。
最近、国際通りに行ったのはいつかと尋ねたら15年くらい前と行っていたから、今ではさらに面白くなかろう。
お互いえらい汗をかきながらもときより吹く心地よい風に癒されゆるい島時間を堪能。
わりとおしゃべりなおじぃに別れを告げ、フェリーに乗り遅れたら完全アウトなため、帰り路でも電動なし自転車を猛爆走。

なんとか帰りのフェリー乗車時間に間に合い安堵。
島では5人くらいしかすれ違わなかったが帰りのフェリーには50人くらい乗車していてびっくり。
ほとんどが外人さんばかりで空と海を眺めながらデッキで昼寝している猛者の真似をしたら変な形の日焼けをしてしまい後悔した。

フェリーのデッキからの眺め。高速船より時間はかかるが揺れがほとんど感じられず快適。
子連れだったらフェリーがおすすめ。

フェリーだと70分くらいかかるが高速船に比べれば揺れはほとんどなく快適。
子連れだったらフェリーをおすすめしたい。

心地よい時間はあっという間で17時ごろに泊港に到着。
離島の浜辺で何もしないという目的を果たすことができとても満足だった沖縄旅。
自分が京都へ帰ると同時に台風が沖縄に接近。
今年の運の良さを少しばかり使ってしまったようだ。

沖縄の波の上ビーチで繰り返し聴いた今年イチのお気に入りソング↓

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