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ポケマスのダイヤ配布量に関する仮説

「最近ダイヤ配布量が減ってる」という話をよく聞くので、それについて確認をした上で、その理由について2つの仮説を立てた。

要約

最近ダイヤの配布量が減っている。
その理由として、
・ダイヤ価格改定による有料ダイヤの過剰供給に対する埋め合わせ
・ダイヤではなく現物支給へのシフト

が考えられる。


現状の確認

まず、「最近ダイヤの配布量が減っている。」という話について。

オキナの道楽(@Greedy_values)氏がXにて纏めてくださっているものを参考に、ダイヤの配布量の推移について整理する。

上記ポストのデータから、2023年と2022年、2022年と2021年について「各月の、前年とのダイヤ配布量の差」をグラフ化したものを以下に示す。
(例えば、2023年1月のダイヤ配布量が2022年1月より1000多ければ、グラフの値は1になる。)

2023年と2021年
2022年と2021年

さて、ダイヤ配布量の減少について。
グラフを見ると、2023年の「前年と比べた配布量」について、23年前半では上下を繰り返している(減っている年は大きく減っているが…)一方で、23年後半からは前年から減る一方となっている。
(グラフから外れているが、2024年1月に関しても、2023年より約2000ダイヤ少ない。)

よって、「最近ダイヤ配布量が減っている」という認識は、概ね正しいと言える。

考察

ここまでは既出のデータを整理しただけ。
ここからが本番。

まず、私は最近ダイヤ配布量が減少している理由として、2つの仮説を立てた。それが、
・ダイヤ価格変更による有料ダイヤの過剰供給に対する埋め合わせ
・ダイヤではなく限定キャラの現物支給へのシフト
となる。

1.価格変更による有料ダイヤの過剰供給に対する埋め合わせ

1つ目にして最大の理由が、「有料ダイヤが必要以上に安価で売られることになり、その埋め合わせとして無償ダイヤを減らした」説である。

まず、2022年9月末に、円安とApp Storeの仕様により、国内でのダイヤ販売価格が値上げされることとなった。
要約すると、「市場の仕様で『日本でダイヤを値上げする』『海外で値下げする』の2択を突きつけられたので、仕方なく前者を取った」というものである。
(詳細は以下のレターを確認いただきたい。公式の説明が最適である。)

一方で、レターでは「この問題について検討を続ける」といった趣旨の文章も見られ、日本での値上げに対して対策をする姿勢も見られた。

そして約1か月後、「よりお買い得感を持っていただける商品」として、EXデイリーダイヤパック等の販売が開始された

さて、この新発売のダイヤパックだが、異常に安いのである。
例えば、EXデイリーダイヤパック系統に関しては、
・EXデイリーダイヤパック(480円):3000ダイヤ(+バディドロップ)
・EXデイリーダイヤパックS(3000円):7000ダイヤ(+星5飴1個)
…と、各種20日に1回しか購入出来ないことを差し置いても凄まじいコスパを誇る。

明言こそされていないが、販売開始のタイミングや関係するレターの文面から、これらを値上げに対する補填としての商品として受け取っても不自然ではないだろう。

さて、2023年5月末、再度のAppStoreの仕様変更により、日本での値上げをする必要がなくなった(要約)ため、ダイヤの値段が殆ど値上げ前のものに戻った

例外的に、EXデイリーダイヤパックは10円値上がりした。
…そう、EXデイリーダイヤパックは、ほぼ同価格で続投されたのである。

つまりどういうことか。

ダイヤ値上げの補填(と見られる)異常激安ダイヤパックを残したまま、ダイヤ価格が値上げ前のものに戻り、結果的に(ダイヤ値上げ前と比べて)有償ダイヤの入手難緯度が激減した状態になったのである。

言い換えれば、有償ダイヤが過剰に供給されることになったのである。

そうなると、別のところで供給を絞ろうとするのも自然であるだろう。しかし、有償の商品の値上げや廃止をした場合、ユーザーに不利な知らせが、簡単に目につく形で現れる。それも、他でもないお金を払っている層を直接的に回すことになる。こう考えると、有償部分でテコ入れをするのは敬遠されると考えられる。(なので有償ダイヤの過剰供給が発生している。)

…ならどうやってユーザーに与えるリソースを調整するか。
そう、無償ダイヤの配布量の削減である。

さて、この説には根拠がある。
「2023年と2022年の、配布ダイヤ量の差」のグラフを再掲する。

2023年と2021年

連続したダイヤ配布量の減少が始まったのは7月である。
そして、ダイヤの値下げが行われたのは…6月(正確には5月31日)。

価格変更とダイヤ配布量の検討のそれぞれに然るべき工程があることを考えると、1か月のタイムラグは十分考えられる。
そうであれば、これら2つの出来事に関係性を見出すのも、不自然な話ではないと言えるだろう。

まとめると、ダイヤの価格改定とそれに対応した商品販売などが重なって、有償ダイヤが過剰に供給されることとなったため、埋め合わせとして無償ダイヤが減ったというのが1つ目の仮説だ。


加えて、下記のように、2023年後半から、有償ダイヤの使い道が大幅に強化されている

  • 2023年8月後半に登場した、シーズン限定の大半から最大3人を(1人につき)3000ダイヤで獲得できる「選べるBサーチ」

  • 同年9月の、殆どのスぺコス限定から最大2人を3000ダイヤで獲得できる「選べる」

  • 同年11月の、当時のマスターを除く全ての限定バディーズが排出される「ミックスBサーチ」

  • 2024年1月の、旧3ロールの全フェス限バディーズが対象となる、5000ダイヤの「選べる」

これらに関しても、有償ダイヤの価値を底上げすることで、「無償だけで遊んでた人が配布量減少に伴い課金を始めた時、そこでの体験が(金払ってる分)無償の劣化になる」ことの緩和として機能していると言える。


ただ、「海外では最初から値上がりしたわけじゃないのに異常激安ダイヤが販売されていた」可能性には注意したい。

2.ダイヤ配布ではなく限定キャラの現物支給へのシフト

ダイヤの配布量を減らした代わりに、(ダイヤの主な使い道である)限定キャラを配るようにしたというのが2つ目の仮説である。

ここでもやはり、2023年後半に限定キャラの配布が目立っている。

以下に、ダイヤを消費せず(=無料で)限定キャラを入手できる機会をまとめた。(漏れがあるかも)

  • 2022年2月:チャンピオンロード実装に伴うマジマサラ1人の配布

  • 2022年7月:アニメコラボ記念でフェス限7人から1人配布

  • 2023年2月:3.5周年記念でチャンピオンのフェス限6人から1人配布

  • 2023年9月:4周年記念でサロン関連のフェス限3人から1人配布

  • 2023年9月:4周年記念でロケット団幹部(バラエティ)をランダムに1人配布

  • 2023年11月ブイズ(バラエティ)をランダム1人配布

  • 2024年2月:4.5周年記念でフェス限含む無料100連。期待値で1~2人フェス限を入手可能

こう見ると、(1の説より大雑把な括りだが)ダイヤの配布量が減った2023年後半から、無料で限定バディーズを入手可能な機会が露骨に増えている

そのため、ダイヤの配布量を減らした代わりに限定キャラを配るようにした、あるいは限定キャラを大量に配りたいのでダイヤを減らしてユーザーのリソースを調整したと考えることができる。

なお、限定キャラの現物支給は価値がわかりやすく、特にダイヤの価値を把握していない未プレイ層にも強く訴えかけられ、新規ユーザーの獲得に貢献すると考えられる。

まとめ

要約の再掲となるが、
最近ダイヤの配布量が減っており、その理由として、
・ダイヤ価格改定による有料ダイヤの過剰供給に対する埋め合わせ
・ダイヤ配布から限定キャラの現物支給へのシフト

が考えられる。

おわりに

勿論、この仮説を基に考えても、(以前の特定の時期と比べて)損をしているユーザーも確実に存在しており、「公式は何も間違っていない!」といった”極端な”擁護をするつもりはない。
(運営を批判するつもりもない)

ただ、主にゲームの運営などに対して理不尽に感じる出来事があっても、その”背景”について考えることで、(考察の正誤に関わらず)納得できることがあるかもしれない。
仮に正当性や然るべき理由が見つけられなかったら、それはそれで気持ちよく怒れるだろう。

この記事が、背景について考えるきっかけとなれば幸いである。

誤字脱字、誤情報の指摘やその他の連絡は@Tausend_Pfeileまで。

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